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312 霧ガ峰
車山
2004年7月11日(日) 美ガ原
霧ガ峰
管理人の記録
コースタイム 東餅屋→1:20→鷲ガ峰→0:30→八島湿原→1:20→
物見岩→0:50→車山→0:50→南白樺湖
合計歩行時間 4:50
往路時刻 池袋5:26→代々木5:36 5:37→八王子6:17 6:34→
下諏訪9:43 10:10→東餅屋10:45→
復路時刻 南白樺湖(土休)9:20 10:54 13:27 14:03 15:05 16:03 17:09
18:05 19:04 季節運行 諏訪バス 0266-72-7141
名 山 日本百名山 甲信越百名山 日本千名山
交通費 合計8,650円  池袋⇒下諏訪3,570円 下諏訪⇒東餅屋820円
南白樺湖⇒茅野1,000円 茅野⇒池袋3,260円
ガイドブック

以前車山へは登ったことがあるのだが、ザーザー降りの雨だったので、いつかまた行きたいなあと思っていた。
ガイドブックにはちょうどニッコウキスゲが見頃と書いてある。
バスがあるかどうか不安だったが行ってみることにした。
電車を乗り継ぎ下諏訪には8時に到着。
バス停に行ってみると、東白樺湖行きは10:10まで無かった。
1時間以上もあるじゃん、どうしよう?
待合室でお弁当を食べてもまだ1時間もある。
近くの案内看板を見ると諏訪大社という文字が見える。
近そうなので暇つぶしに行ってみることにした。
社殿には出雲大社より小さいが立派なしめ縄が下がり、御柱がまっすぐ伸びているのが見える。参拝を済ませておみくじを引くと大吉なので、その場で大喜びした。
鎌倉期に手塚別当光盛の居城だった霞ヶ城へ行くとホテルが建っているだけだった。
そのホテルでお土産を3つばかり購入し、色々見ているうちにバスの時刻が迫ってきた。
諏訪大社前からJRのオンボロバスに乗る。
乗客は僕の他に4人しかいない。1日1便なのがうなづける。
今日は涼しいのにクーラーがガンガンで寒かった。
バスは細い道に入ると唸り声をあげながらどんどん登っていく。
トンネルを抜けると、少し下って東餅屋に着いた。
中仙道がまだ土の道だった時代に茶屋があったという。
近くの看板にこんな解説があった。
標高1531mの和田峠は急坂が多く降雪の際はもとより、雨や霧の日も旅人は難渋した。
この峠の唐沢、東・西餅屋、樋橋、落合に茶屋があり人馬の休息所となっていた。
この東餅屋では、五軒の茶屋が名物の餅を売っていた。
寛永年間(1624〜1643)より、一軒に一人扶持(一日玄米五合)を幕府から与えられ難渋する旅人の救助にもあたっていた。
幕末には大名休息のための茶屋本陣もおかれ土屋氏が勤めていた。
鉄道が開通するとともに往来も途絶え、五軒の茶屋も店をたたみ、今は(ドライブイン以外家はなく)石垣を残すのみである。

[下諏訪駅前]           [東餅屋]
バスで通った道を戻るように進むと、石畳の道が現れそれに入る。
これが旧中仙道の入口で、ほんの少し歩くと国道を横断して草深い道が森の中に続いている。
ウツボグサが足元にいくつも咲いていて、これからの道のりが花の多いことを予想させる。
道路の下を排水路のようなトンネルでくぐるとヴィーナスラインに飛び出す。

[この道に入る]          [旧中仙道]             [道路の下を通る]
旧中仙道とはここで別れ、左の車道を歩く。
T字路が和田峠で、茶屋が一軒ありさらに車道を進むと指導標があり、左の登山道へ入る。

[左折]                [和田峠]              [登山口]
笹で覆われた薄暗い道は朝露で下半身がすぐにびしょぬれになった。
明るい草原に出ると、チダケサシやウスユキソウが咲いている。
そしてニッコウキスゲも…。
よ〜しこれなら期待できるな。
ハクサンフウロやイブキトラノオなどが咲き乱れるお花畑の中を登っていく。

[樹林の中を歩く]                [美ガ原方面]
電波塔のピークから振り返ると三峰山や鉢伏山が見え、尾根が美ガ原のほうまで続いている。あの尾根をいつか歩いてみたい。
まだ空は雲っていて高原らしい風が通り抜けて気持がいい。
今日の予報は曇りのち晴れだ。

[電波塔の脇を通る]              [鷲ガ峰とヴィーナスライン]
送電線鉄塔のピークを過ぎると正面に鷲ガ峰が見え、ヴィーナスラインが蛇のようにうねっている。どうやらあの近くまで下りそうだ。
下っていると、時折太陽が顔を出して、ニッコウキスゲが光る。
鞍部まで下るとヴィーナスラインへの道が分かれ、車のエンジン音がすぐ近くで聞こえる。
僕は箱根の芦ノ湖スカイラインを思い出した。

[鉄塔の横を通る]               [鷲ガ峰]
ここからはきつい登りが続く、しかし花は途切れないで点々と咲き飽きることが無い。
あまりの花の多さに心拍数が上がり、ドキドキドキ…。
花が多いと疲れるよ〜。
パチパチ写真を撮っていたら電池がなくなったので交換した。
進めば進むほど別の花が顔を出す。
キバナノヤマオダマキを発見して、あまりの嬉しさで「やった〜」と叫んでしまった。
図鑑でしか見たことの無い花が僕の目の前に咲いている。
濃いムラサキ色のヤマオダマキは何度も見たことがあるのだが、キバナは初めてだ。
探してみるとあちこちに咲いている。
人通りが少ないので盗掘にあっていないのだろう。
このままそっとしておきたい。
それを証明するかのように鷲ガ峰以東では咲いていなかった。

「ギャ〜ナデシコだよ〜」
なんでこんな花まで咲いてるの?
御守のご利益?

[鷲ガ峰]                     [美ガ原方面]
ようやく鷲ガ峰に着くとコウリンカが咲いていた。
雲が西から東へと流れていき、天気が変わり始めた。
その雲の先に車山が見え、そこまでなだらかな丘が続いていた。
僕はベンチに腰を降ろし、ウーロン茶をゴクリと飲んだ。
爽やかな風が通り抜けて、汗が引いていく…。

[鷲ガ峰山頂]                  [諏訪湖]
歩き出すと雲間から差し込む光がす〜っと流れていき、明るくなったり暗くなったりを繰り返した。八島湿原の見えるピークでは1組の夫婦が展望を楽しんでいた。
僕はニッコウキスゲなどが咲く草原が左右に広がる道を下っていく。

[車山]

[八島湿原への道]               [鷲ガ峰]
道が左に直角に折れると急な下りになり、八島の巨大な駐車場が見えた。
この下りからオオバギボウシが見られるようになった。
少しガレた道を下ると八島バス停分岐で、僕はそのまま左へ下る。

[八島湿原への道]               [八島湿原と車山]
木道に出ると、付近一帯が八島湿原で、広大な湿原はどこまでも、どこまでも続いている感じだった。ここで右に曲がり八島ガ池を目指す。

[左:鎌ガ池 右:八島ガ池]         [八島ガ池]
大勢の人とすれ違いここから観光地に入ったことが分かる。
三脚を立てて熱心に撮影するカメラマンが数人いて、僕もその横で八島ガ池の写真を撮っていく。八島ガ池を出て、しばらく行くと、明るくなり晴れてきた。
「なんだよ〜俺がいなくなってから晴れるなよ〜」
僕は10分ほど歩いたところで八島ガ池に引き返した。
池には空の青が映り、空は車山までオールクリアー。
向こうには夏雲が湧いていて夏らしい雰囲気。
僕は何枚も写真を撮った。

[八島ガ池]                   [八島ガ池と車山]
大満足で木道を歩いて、鎌ガ池に着く。
尾瀬みたいな場所だ。

[木道を歩く]                   [バイケイソウと車山]

[湿原に咲く花]                 [鎌ガ池と車山]
そこから少しでキャンプ場のある奥霧小屋に到着。
車が1台止まっていたのでハイカーたちは驚いていた。

[鎌ガ池]                     [奥霧小屋]
右へ沢渡への道を分けて、樹林の中に入る。
トイレを過ぎて沢のところにシモツケソウが群生していた。
これだけのものを見たのは初めてだ。

[沢渡分岐]                   [蝶が群れていた]
草原の中をジグザグに登って行くと、後ろの八島湿原がだんだん見えるようになってくる。
ここもお花畑で、飽きるほど花が咲いている。

[爽やかな高原の道]              [ゼブラ山]
すれ違うハイカーたちの顔はみんなにこやかだ。

[鷲ガ峰]                     [物見岩への道]
モニュメントのような物見岩はピークになっていて、360度の展望で素晴らしい。
車山がだいぶ近くに見えていた。

[物見岩から車山]               [物見岩]
広い広い草原の中をのんびりと歩いていく。
太陽は出たり消えたり忙しそう。
ほんとに草原は気持がいい。

[車山への道]
丘のようなピークが蝶々深山でここの展望もまたいい。
360度草原というのはあまり経験が無い。
今までこんないいところを知らなかったのが信じられない。
ここは何度も来てみたいところだ。
下りだすとニッコウキスゲの群落になり、車山がさらにでっかく見えた。
なんて気持のいいところなんだろう。
ヴィーナスラインがすぐそばを通っているのを忘れてしまう。

[蝶々深山山頂]                [車山とニッコウキスゲ]
車山湿原の鞍部から緩く登り、車山乗越で右に車山へ直登する道が伸びているので、それに入る。時計を見るとバスの時刻が迫っていた。
もしかしたら間にあうかもしれないので、立入禁止の看板の道を登り始めた。
観光客には危険かもしれないが僕のような登山者にとっては急なだけで危険ではなかった。
直登の道だけに傾斜がきつく、息切れしてくる。
ハアハア…。山頂は目の前なのになかなか足が上がらない。
幅の広い砂利道に合流すると15時のバスは諦めるしかなかった。
ダメダ〜、体力使い切っちゃったよ〜。
ざわめきが近づいてくると、楽々とリフトで登ってくる観光客が溢れ返っていて、苦労して登った僕はちょっとがっかり…。
列をなす観光客に混じって車山山頂を目指した。
山頂に着くのは今回で2回目。
道は石畳になっているのだが表面がツルツルしていて滑りやすい。
下ってくる人はときどき滑って「キャー」っと悲鳴をあげていた。

[観光客と歩く]                 [車山山頂]
前回はすごい雨でなにがなんだか分からなかったが、今回は八島湿原から雲の被った八ヶ岳までばっちり見える。
0点から60点に成績が上がった感じだ。
100点は秋じゃないと狙えないだろう。

[鷲ガ峰方面]                  [八ヶ岳]
さああとは下るだけ、リフトの左脇の急な階段を下る。
他の観光客はリフトで往復しているみたい。
はるか下に白樺湖が見えていた。
「あそこまで下るのか〜」
高度感がかなりあり緊張しながら下ると、砂利道に合流する。
車山乗越からの道を合わせ幅の広い道を下る。

[リフトの脇の道]         [白樺湖への道]
2回ほどジグザグを過ぎると、右へリフトへの道が分かれるがそちらには行かずに直進する。
人工降雪機のある場所だ。
さっきまでいた車山はいつの間にかかなり高くなっていて、だいぶ下ってきたことが分かる。

[直進]                [左折]               [車山]
僕の足は悲鳴をあげていて、ペースを落として歩いた。
草原の中を下って行くと諏訪隠しと呼ばれる乗越に着く。
ここで右に車山高原への道を分けて左へ白樺湖を目指す。

[車山]                [車山高原]            [左折]
ここからは僕独りだけの静かな道になり落ち着く。
モコモコした丘が伸び、その山腹の道を下っていく。
右下にはヴィーナスラインが見え、車の音が聞こえてくる。

[なだらかな草原]         [白樺湖]              [白樺湖への道]
道はヴィーナスラインのT字路に出るが車道を下らずに右の草深い道を下る。
下ってみると、やや藪があるものの下まで道が続いているようだった。
松の幼木をかきわける道だが踏み跡はしっかりしている。
「この道はどこに出るんだろう?」
とドキドキしながら緩く下っていった。
涸れ沢を渡るとヤナギランが咲いていた。
数が少ないのか最近めったに見ない。
一度でいいから群生しているところを見てみたいものだ。
指導標がまったく無い道で不安になったが、車の音がすると白樺湖の少し南に出た。
「お!予想通りじゃん!」

[ヴィーナスラインを渡る]     [この道に入る]          [車道に出て左折]
白樺湖へ向けて国道を歩き、白樺湖入口で右折すると白樺湖の堰があり、白樺湖が人造湖であるのが分かる。
湖畔でのんびり釣りをする人を見ながら進むと待合室のある南白樺湖バス停にゴールイン!

[逆コースの目印]         [右折]               [南白樺湖バス停]
茅野へ出て、中央線で帰った。

[白樺湖]
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