| ページ | 1 滝子山 | 2 花 | 3 指導標 |
| 397 | 滝子山3 | 2006年7月8日(土) | 大菩薩 中央線沿線 |
管理人の記録 |
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| コースタイム | 笹子→0:30→稲村神社→0:10→桜公園→0:10→ 寂ショウ庵→3:20→滝子山→0:30→桧平→1:40→ 藤沢→0:30→初狩 |
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| 合計歩行時間 | 6:50 |
| 往路時刻 | 池袋4:53→新宿5:02 5:18→高尾6:13 6:14→笹子7:06 |
| 復路時刻 | 初狩(土休)12:24 12:51 13:19 13:45 14:10 14:24 15:08 15:41 16:03 16:14 16:54 17:13 以下略 |
| 名 山 | 甲信越百名山 日本千名山 山梨百名山 秀麗富嶽12景 |
| 交通費 | 合計3,340円 池袋⇒笹子1,890円 初狩⇒池袋1,450円 |
| ガイドブック | ◆◆◆ |
| 展望を楽しむ100山 P50 | |
| 東京から見える山を歩く22 P75 | |
| 山梨県の山13 P32 |

| 南より望んだ滝子山は三峰連立して、西峰は肩を怒らせており、中央峰は最高点で約1600mを算せられ、東峰はちょっと離れて三角点(1590.3m)がある。 一般に広い意味で滝子山と呼ばれているが、主峰である以上の三峰を三ツ丸、それから以西、大崩れのある柏木沢のツメに当る仏岩付近を浜立山と、こう二つに区別されている。 浜立について故事を探ってみると、昔、伊豆より逃れ来た鎮西八郎為朝が、鎮西ヶ池付近(後出)に居を構えて住し、時折、この付近の巖上に立って伊豆の海を望み見た。 よって浜立というと口碑(こうひ:碑に刻んだように、永遠に残る言い伝え。伝説。)は伝える。 しかし、ここから海は見えないはずである。 明治の初めごろに、この峰に金毘羅様を勧請(かんじょう:仏を我々の目の前に移し迎えてお祭りする。)したことがあった。 金毘羅権現は海神ゆえ、浜立と何か関係あってのことかと里人に問うと、金毘羅はこの地方で金に引っかけて縁起を祝う福神だと聞かされた。 古来甲州人の海に対するあこがれは案外に深く、伝説や方言の端にも現れているので、それと浜立を結び付けて論ずると一席のお話になるが、結局はこじつけの域を出ないものであるから略す。 浜立のハマは、郡内地方の古方言で阻(はば)むの意である。 峨々(がが:山のけわしくそびえたつさま、姿かたちのいかめしいさま。)として聳え立つ岩石に阻まれて攀じがたい、というような意で命名されたものに、海に対する信仰や為朝伝説が絡んで、口碑のみが残った形になったものであろう。 立はオッタテ、ハシタテと語法は同じ、楢立や檜立の植生帯を表すものと違い、直立したの語である。 一説に、浜立山は鎌立山が正しいと解釈する人もいる。 仏岩東方にある巨岩が鎌立岩の名あり、それが訛ったものだというのである。 出典:岩科小一郎著 大菩薩連嶺 朋文堂 P181 岩科小一郎著 大菩薩連嶺の大鹿山を読んでいると、『大鹿山中の柏木沢に男鹿大明神といわれる所がある。 位置は寺平の東、大崩れの尾端に当り、別に祠と定まったものはなく、小石を積んでわずかに目印としてある。 縁起などの口碑はいっさい不明だが、大鹿の霊を祀ったと伝えるが、現今では詣でる人はない。』という一文を発見した。 柏木沢にあるという男鹿大明神をつきとめてみたくなり、柏木沢のツメに当たる浜立山を登ることにした。 柏木沢とは寂ショウ尾根の西、エアリアマップに「おそ沢」とある沢である。 木曜日は降水確率60%だったのに金曜日になると、40%まで下がったので行くことに決めた。 6月の和名倉山以来約一ヶ月もの間、まったく山に登っていなかったので、両の足がウズウズしていたのである。 曇りでも雨が降らなければ吉として出かけることにした。 納豆ご飯を食べ、自宅を出る。 大月で電車を乗り換えるが、いつもより登山者は少なく2人ほどである。 笹子駅で降りたのは僕一人。 改札には注意を呼びかける看板が立てかけてある。 誰か遭難でもしたのだろうか? 気を引き締めて甲州街道を東京方面へ歩く。 沿道には野の花が咲いていて、なかなか楽しい。 行き止まりの看板を見て、しばらくすると吉久保入口バス停となり左折した。 |
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| 注意を呼びかける看板 | 甲州街道を東京方面へ | 吉久保入口バス停 を左折 |
| 中央本線のガードをくぐり、T字路で右折、稲村神社で左折をする。 道なりに進むと、正面に滝子山が見えてきた。 |
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| 右折 | 稲村神社を左折 | 左折 |
| 中央高速を陸橋で渡り、桜公園にはユリ科のオオバジャノヒゲ群生していた。 大鹿川を橋で渡り、左岸を登って行くと、寂ショウ庵と書かれた看板を発見して、その道を右に入る。 大鹿川沿いの道は何度か歩いているが、こんな道があったのには今まで気がつかなかった。 |
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| 滝子山が見えて来る | 右折して寂ショウ庵へ |
| 林道を左、右に曲がると、アジサイの咲く広場に出て、別荘のような建物が三つほど建つ寂ショウ庵にたどり着く。 ショウはJISコードに無いので、漢字を表記できない。 寂はさびしい。ショウはぼうっとなる、がっかりするさま。とあるからのんびりする場所なのだろう。 びっしょりと汗をかいてしまったので、一休みして汗を拭った。 |
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| 寂ショウ庵 | |
| 寂ショウ尾根については、次のような記述も見る。 滝子山、この山は三峰よりなっているゆえ、ミツマルと俗称され、柏木沢のツメ一帯の峰を浜立山と呼び、1420mの仏岩で終わる。 滝子、浜立間の大崩れのある尾根は笹子方面より防火線が入っており、それを利用する登山者が多いようである。 この尾根は南に水力電気の鉄塔の通っている遠見(トーミ、峠と同義)という鞍部まで一気に下り、峰山(516m)を起して終わる。(以上、加藤秀夫) 岩科小一郎著 大菩薩連嶺 朋文堂 P267 寂ショウ尾根入口には、大きな案内図がかかげてあり、その下に寂ショウ庵の由来のようなものが板にマジックで書かれているが、かすれていてほとんど読めない。 寂ショウ尾根に踏み入れると、竹やぶはすぐに終わり、薄暗い植林のジグザグ道になる。 根本に雪のような白い物体を見つけ不思議に思う。 今頃雪は無いだろうし、卵だろうか? それともカビの一種だろうか? 不思議である。 |
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| 寂ショウ尾根入口 | 何かの卵? |
| 前方が明るくなると、送電線鉄塔で、しばらく登ると大鹿林道に出る。 どちらに行ったら良いのか分からないが、右に行くと入口を見つけることができた。 |
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| 送電線鉄塔 | 大鹿林道 |
| いきなりロープを使う登りになるが、尾根に乗ると以外にも緩やかな登りとなる。 そして広葉樹林が美しい。 |
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| 寂ショウ尾根入口 | 広葉樹林 |
| 花は滝子山付近までまったく無いが、なんとも好ましい尾根である。 急登の連続なのかと思っていたので、良いほうに当てがはずれてくれた。 時々、薄日が差して木漏れ日がまた心地よい。 |
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| 広葉樹林が見事 | |
| ブナの巨木もみつけることができ、嬉しい。 | |
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| ブナの巨木 | |
| 岩が出てくると、いよいよこの辺りから急登の始まりである。 岩の隙間から、樹木が伸びていて、岩稜なのに見晴らしは無い。 切り立った岩が岩屋を形成しているのを見つける。 これが鎌立岩だろうか? この岩は鎌の刃のように、鋭い。 |
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| 岩稜 | 岩屋 鎌立岩? |
| 岩場がさらに出てきて、僕はストックをしまい込んだ。 鎖は一箇所だけで、後はロープが続いた。 確かに急ではあるが、ロープもあるし、下りに使っても支障は無さそうであるが、事故があったというから雨後はどうなるか分からない。 |
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| ここから鎖とロープの道 | |
| 急登で標高をぐんと稼ぐと霧が出てくる。 日帰りできる低山であるが、こうなると深山の趣が出てきて、楽しい。 |
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| 霧の中を登る | |
| 見晴らしの良い、岩場もあるが今日は何も見えないのが残念である。 冬場にまた来ようと思う。 P4P3と二つのピークを巻くと、浜立尾根に登りつく。 寂ショウ庵から約二時間の場所で、現在9時40分である。 ガイドブック(展望を楽しむ100山 P50)には、寂ショウ庵から1時間20分で滝子山となっているが、3時間20分の間違いであろう。 指導標は無いが、滝子山の肩とも言うべき場所で、道は東に90度曲がっている。 西(左)には木を積み重ねたバリケードがあり、道が続いている。 おそらくこれが浜立山への道と思われ、寄り道することにした。 (ガイドブックに記載の無いところを歩くので、最上の地図は緑にしておいた) |
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| 霧… | 浜立山分岐 |
| 以外にもしっかりとしたいい道が続き、青いビニール紐の目印まである。 一つ目のピークを越え、次の二つのピークは巻道がある。 |
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| 浜立山への道 | 目印 |
| 最後のピーク、つまり分岐から四つ目のピークが浜立山山頂であった。 狭くて、樹林に囲まれていて展望はまったく無い。 板切れに浜立山と書いてあり、そこが山頂だとようやく分かる。 浜立山の西にも道が続いており、しばらく歩いてみたが、仏岩らしきものは見つけられない。 この道はどこへ続いているのだろうか? いつか歩いてみようと思う。 |
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| 浜立山山頂1482m | |
| 分岐へ戻る途中に、南側を注意しながら、見ていると大きな岩を見つけるが、そこまで近付く道は無い。 あれが仏岩だろうか? 結局分からないまま、分岐へと戻ってしまう。 男鹿大明神も確認できなかった。 本来の目的を達することができず残念に思ったが、謎は謎としておいたほうが浪漫があって良いと、都合のいい理由をつけて滝子山を目指すことにする。 途中にあった白樺が印象的であった。 |
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| 白樺の登山道:浜立山付近 | |
| 約40分ロスをして、滝子山への道をたどる。 霧の中、鬱蒼とした森の雰囲気が漂い、心地よい。 湿度が高いせいか汗がダラダラと流れてくる。 |
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| 鬱蒼とした森を進む | |
| P2を過ぎ湿って滑りやすい急坂を下ると平坦な場所に出る。 ここからの登りが大変であった。 岩や木の根をつかみながら、登らなくてはならない。 下は、相変わらず泥で滑りやすい。 確かにここを下ることはできないと思われた。 P1は南側の展望が良さそうであるが、曇りで何も見えない。 急登の後、再び展望の良さそうな場所を過ぎると、滝子山山頂に飛び出した。 |
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| 平坦な場所 | 滝子山山頂1620m |
| 4人のハイカーがいるだけで、静かである。 秀麗富嶽12景の一座にもなっているが、今日はほんとに何も見えない。 狭い山頂で落ち着いてお昼も食えない場所だが、レジャーシートを広げてお弁当を食べる。 3人のハイカーが消えた後、僕も消えることにする。 何も見えないので、長時間留まる理由も見つからない。 鎮西ヶ池への道を左に分けて、三角点峰へと登りつく。 標高が低いこの東峰に三角点が設けてあるのは、中央峰よりも顕著なピークであるからだろう。 鞍吾山へと続く尾根は、岩で危険と書かれている。 いつか、鞍吾山から登ってみたい。 三角点峰からは、ロープの張られた急坂を下る。 |
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| 滝子山三角点1590.3m | ブナの倒木 |
| 気持ちの良い広葉樹林だが、花はほとんど咲いていない。 まったく当てが外れてしまい、今の時期は端境期なのだろうかと思った。 近年できたばかりの女坂を分けて、男坂を下る。 |
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| 初狩への道 | 女坂分岐を男坂へ |
| 尾根の上を直接下るのでこちらのほうが、速いような気がする。 桧平で女坂を合わせた。 晴れた日ならここから富士山を望めるというが、今日は夏雲に隠されている。 しかし、どういう訳かその上には青空見え、熱い日差しが差し込んでいた。 今日の予報は曇りだったので、布団を干してくれば良かったと後悔した。 足先が痛いので、スパッツをはずしてみると、やはり靴紐がほどけていた。 ギュっときつく縛り下りだす。 |
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| 桧平 | 初狩への道 |
| 日が差すと、新緑を終えて濃緑になった木々の葉が緑のシャワーを浴びせてくる。 森林浴効果が倍加された感じがしてお得な気分だ。 いままで家でウジウジしていたのがもったいなく思えるほど気持ちがいい。 やっぱり山はええなあ。 |
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| 日が差して緑がまぶしい | |
| 一人のハイカーとすれ違い、アカマツ林を過ぎると、穴沢山分岐となりこの尾根ともお別れだ。 | |
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| アカマツ林 | 穴沢山分岐を左折 |
| チダケサシの咲くジグザグ道を下ると、巨樹が現れ最後の水場にたどり着く。 | |
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| 桜沢手前の巨樹 | 最後の水場のベンチ |
| ベンチの先の道を進むと、手洗い用の施設の先に、桜沢の源流があった。 流水で顔を洗うと気持ちがいい。 サッカー日本代表が負けたせいで、坊主になった頭にも水をかけてやると、ヒンヤリとして体温が下がった。こういう時は坊主にして良かったと思う。 |
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| 手洗い用の施設 | 桜沢、最後の水場 |
| 20人ほどの学生さんたちとすれ違うが、今頃どこへ登るのだろう? と心配になってしまう。 大きなザックなので、湯ノ沢峠にでも泊まるのだろうか? 引率の先生と思われる人が最後尾で「お待たせしました〜」と言って通り過ぎる。 イチヤクソウやハエドクソウを見つけ僕は飛び上がるほど喜んだ。 今まで花が少なすぎたせいだ。 桜沢の中を歩くようになると、大きな岩が出てきて、渓谷のようになる。 |
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| 初狩への道 | 桜沢の中を歩く |
| 足場板の道を過ぎると、右岸に移る。 | |
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| 大きな岩の横を通る | 初狩への道 |
| 伏流水となった、桜沢を渡ると林道になり、日当りが良いせいか様々な花が咲いていた。 中でもウツボグサは嬉しかった。 特徴的な紫の花なので大好きな花である。 右手からも林道を合わせ、書道の家には要予約でうどんが食べられるとの看板がある。 いつか食べてみようか? 瑞岳院からの道を合わせ右折する。 |
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| 林道に出る | 右折 |
| 時刻表を開くと、次の電車まで残り15分である。 駆け足で初狩駅へ向かった。 |
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| 左折 | 右折 |
| 初狩駅の待合室に来ると、地元の人が「もう電車来るよ」と言い、ますます焦る。 さらに駆け足で、ホームへ行くと、13:45の電車がちょうど入って来るところだった。 駆け足でダラダラと流れる汗を拭きながら、車内の冷房は寒すぎると感じた。 週に一度は、ダラダラと汗を掻き掻き自然と共に生きねば退化してしまうと思った。 |
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| 初狩駅にゴール | |