ページ 1 第一日 2 丹沢のブナ2
281 菰釣山 2004年2月11日(水) 丹沢 管理人の記録
コースタイム 五輪→0:35→東沢・西沢林道分岐→0:30→林道終点→0:35→
城ガ尾峠→1:35→菰釣山→1:45→大棚ノ頭→0:20→
山中高原ホテル→1:00→平野
合計歩行時間 6:20
往路時刻 池袋5:10→新宿5:18 5:25→高尾6:22 6:29→
大月7:05 7:23→都留市7:38 8:10→道坂峠8:40 徒歩1時間→
五輪
復路時刻 平野(土休)13:44 15:05 15:55 16:44 18:19 以下略
富士急山梨バス
名 山 日本千名山
交通費 合計5,720円  池袋⇒大月1,450円 大月⇒都留市450円
都留市⇒道坂峠610円 平野⇒富士吉田770円
富士吉田⇒大月990円 大月⇒池袋1,450円
ガイドブック

一日晴れの予報が出て、以前から行きたいと思っていた菰釣山へ行くことにした。
富士急で都留市下車。バスの時刻表を見ると一昨年よりもさらに本数が減っている。
月夜野行きは9時の便がなくなってしまったようだ。
三ヶ木からの土休日の便もなくなったし、道志には益々行きにくくなった。
8:10の道坂峠行きは土休日のみの運行だ。
バスの乗客は僕を含めて全部で10人全員が登山者だ。
これだけ乗れば廃止にならないかな?
菅野上で雪が多くなり、運転手さんがバスのタイヤにチェーンを付ける。
僕は初めて見るので写真を撮った。
しかしこんなとこで雪が出てきて、山の上は大丈夫なのだろうか?
4本爪のアイゼンしか持ってきていないのでちょっと不安になった。

[富士急]              [都留市の時刻表]        [タイヤチェーンを付ける]
道坂峠が終点だが、運転手さんにお願いしてトンネルの向こうまで乗せてもらう。
少しでも距離を稼がないと後がつらい。
バスを降りて雪の車道を駆け下ると20分で五輪バス停に着いた。
歩けば1時間はかかるだろう。
バス停から少し戻ると道志方面に山道が下っているのでそれに入る。
道志の山全体に言えることだが入山者が少ないので指導標も少ない。
よってここにも指導標は無い。城ガ尾峠までは地図を頼りに歩く。

[五輪バス停]           [左の山道を下る]         [城ガ尾山]
城ガ尾山を見て、植林の中に入ると民家の庭先に出る。
犬がワンワン吠えているが他に道が無いので、失礼して通らせてもらう。
運悪く住人が出てきて目が合う。
「おはようございます。あの〜菰釣山へ行きたいのですが…」
「菰釣山はこの道を下ればええ」
不信人物ではないことをアピールするために、道に迷ったフリをしてしまった。
途中から農道になり、国道へと出た。
まだまだ山歩きが始まったばかりで先が思いやられるなあ。
道の駅の先を左折して道志川を渡る。
「あ〜あお金があればここまで車で来れるのになあ」
貧乏人は足でカバーするしかないのである。

[民家の庭先に出る]       [国道を右折]            [道の駅を左折]
車道を歩くと城ガ尾山、御正体山、富士山の眺めがいい。
ここに別荘のひとつもあればどんなに幸せだろう…。
鳥ノ胸山への指導標を見て川を渡って左折する。

[城ガ尾山]             [富士山と御正体山]       [左折]
下善の木からの道を合わせてキャンプ場に入るとやっと城ガ尾峠の指導標を発見する。
菰釣山へ直接登る道は大変そうなので、城ガ尾峠へと向かう。
車ならここまで入れるようだ。
だんだん雪が深くなり、凍っていて滑るのでアイゼンを付けた。しかし4本では心もとない。
東沢沿いの林道を登り、S字カーブを過ぎるとやっと登山口に着いた。

[東沢・西沢分岐:左折]     [雪の林道を歩く]         [登山口]
北側斜面のせいかけっこう雪がある。
丹沢とはいってもここは山梨県なので、塔ノ岳と同じように考えていた僕がバカだった。
「あ〜6本爪持ってくりゃ良かった」
尾根に乗ると沢を渡るが、道が細く急斜面だ。
6本爪だけでなくピッケルまで欲しくなる。「滑ったら下まで落ちるな」
僕はアイゼンをきかせて慎重に登った。

[道志の山々]           [城ガ尾峠への道]
道が左に山腹をトラバースするようになると、城ガ尾峠へ着いた。
そこは嘘のようにポカポカで雪はほとんど無かった。
静かで実に気持ちのいい峠だ。あまり気持ちがいいのでここでお昼を食べることにした。
今回の弁当は炊き方を変えて、おかずは納豆にした。原価はかなり低い。
納豆は家でかき混ぜて、醤油のパックだけを別にして持ってきた。
食べる直前に醤油を入れればおいしい納豆のできあがりである。
さっそく食べてみると、梅干との相性がばっちりで、うまいうまい。

[城ガ尾峠]           [試作弁当第二号]      [納豆をかけて出来上がり]
あ〜もう僕は納豆無しじゃ生きられない。納豆さんありがとう〜。
そんな成功エピソードもあり、この城ガ尾峠はかなり好きになってしまった。
誰も人が来ない静けさがたまらない。
腹も膨れて、城ガ尾山へ歩き出す。雪があまりなく日当たりもいいので楽しい。
城ガ尾山は小広い山頂だった。

[城ガ尾峠でお昼]        [城ガ尾山への道]        [城ガ尾山山頂]
城ガ尾山を過ぎるとブナをあちこちで見かける。
展望はあまりない尾根だが、ブナを見つける旅は面白い。
その数の多さに、勝手にブナ街道と命名してしまった。

[菰釣山への道]
中ノ丸とブナ沢ノ頭にはちゃんと指導標に名前が書いてあり現在地を把握しやすかった。
さすが東海自然歩道だ。でも全部の山で記念写真を撮る余裕はないので、菰釣山だけで撮ることに決めた。

[中ノ丸]               [菰釣山への道]         [ブナ沢ノ頭]
ブナを見つけながら歩くと、ブナ沢乗越に着いた。
「水場まで15分1年中あり」と書いてある。
菰釣避難小屋は珍しく水場のある避難小屋のようだ。

[菰釣山への道]                              [ブナ沢乗越]
ブナの大木が見えると、その横に菰釣避難小屋があった。
正面は開閉不可能なので裏へ回って中に入ってみる。
綺麗に清掃が行き届き、布団も何枚かある。これなら僕でも泊まれそうだ。
実はこうみえても僕は避難小屋に泊まったことが無い。
管理人のいない小屋は誰かに襲われそうで怖いのだ。
しかしこの小屋なら近いうちに泊まってみたい。

[菰釣避難小屋]
雪道を30分登ると展望のいい菰釣山に着いた。
晴れの予報だったのに残念ながら富士山は雲の中。
「あ〜畜生!もう一回来ないとだめじゃんかよ〜」
天気だけはなかなか思うようにいかない。

[菰釣山への道]          [菰釣山山頂]           [富士山は雲の中]
御正体山が見えたのは救いだった。
また来るぞ〜!と叫びつつ急坂を下る。

[御正体山]                                [山伏峠への道]
「あ〜あ」とため息をつきながら、歩くとブナノ丸で右に白井平への道を分ける。

[山伏峠への道]                              [ブナノ丸]
富士山が見えなかったせいもあり急速に疲労度が増してくる。
アップダウンが激しいのもつらい。景色があまり良くないのもつらい。
ブナの大木だけが僕の心を癒してくれた。

[油沢ノ頭]
どっかで菰釣山見えないかな〜と探しながら歩くと、ようやく樅ノ木沢ノ頭を過ぎた次のピークで見えた。双耳峰のなだらかな山容に見えたが実際歩くと違うんだな〜と思った。

[樅ノ木沢ノ頭山頂]       [菰釣山]
ブナは相変わらず多いが単調なアップダウンでだんだん飽きてくる。
太陽が西に傾き、寂しくなってくると運良く前から登山者がやってくるので話しかける。
今日は菰釣避難小屋で泊まりだそうだ。羨ましい。
北側はアイスバーンになっているとのアドバイスを受ける。

[山伏峠への道]          [大栂:中央右の峰]       [西沢ノ頭山頂]
右に見えている御正体山は少しずつ後ろに下がり、確実に前に進んでいるのが分かる。
道の状況は雪があったりなかったりでその差が激しい。
4本爪でちょうど良かったと思い始める。
それにしても人通りが少なすぎて寂しくなってくる。
風がザザザ…と吹き、木のきしむ音がする。
車のエンジン音など下界の音はもう何時間も聞いていない。
自分の足がザッザッ…と大地を踏みしめる音だけだ。

[石保土山]             [ロープのあるザレ場]      [山伏峠への道]
植林の向こうに御正体山が見えるようになると石保土山だ
明るい山頂は僕に元気をくれる。

[御正体山]             [石保土山山頂]         [右折する]
道が直角に曲がると階段のある急坂となる。
正面に鉄塔が見え旅の終わりが近付いたことを予想させる。
鉄塔からは眺めが良かったが、どんより鉛色の空で冬に戻った雰囲気だ。
道が左にトラバースすると、高指山分岐に着いた。
自然歩道はまだまだ続くが僕は山伏峠へ下ることにする。
ガイドブックには大棚ノ頭からの眺めが良いと書いてあるので行ってみることにした。
指導標もある。

[急な階段を下る]         [鉄塔からの眺め:西丸]     [高指山分岐]
山頂には分岐から5分で着いたが樹林に囲まれて何も見えない。
古いガイドブックを参考にすると時々こういう目にあう。
山伏峠へ下っていくと巻き道を合わせて、鉄塔の場所に出た。

[大棚ノ頭への道]         [大棚ノ頭山頂]          [258号鉄塔と奥ノ岳]
ここは展望が良く、山中湖がキラキラ光っていい眺めだった。
富士山が見えればもっと良かった。
左に2本山道を分けると右に下る道のある場所に着く。おそらくここが山伏峠だろう。
僕はリボンに導かれて左に曲がる。
地図を見ると直進する道は御正体山へ行く道のようだ。指導標は無い。

[山中湖]              [山伏峠左折]           [鳥居]
神社があって鳥居をくぐると、お手製の指導標があり、御正体山と書いてある。
地図で現在地を確認して左へ下る。
赤い屋根が見えて、廃業した山中高原ホテルの前に出た。

[御正体山分岐左折]                         [廃業した山中高原ホテル]
ここでアイゼンをはずして、国道を山中湖目指して下り始める。
半分くらい歩くと歩道が出てきて、安心する。
右に石割山への道を分けるとT字路に出る。
バス停を探すとやや左に建物の陰にあった。

[国道左折]             [左の建物が平野バス停]    [平野バス停]
久しぶりに長い山歩きで疲れた。靴も疲れた〜と言っているようだった。
時刻表を見ると14時代のバスが削除されているので、道志方面はバスの便が0になってしまったようだ。
16:44のバスの乗客は僕一人。
車窓には富士山と山中湖が見え、夕日を撮る人で湖畔は賑わっていた。
バスはかなりのスピードで飛ばすので、富士山の写真はあまりうまく撮れなかった。
富士吉田駅には次の電車まで4分前に着き、このために飛ばしてくれたのだと気がついた。

[靴も疲れた…]          [山中湖と富士山]
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