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307 檜岳
伊勢沢ノ頭
2004年6月5日(土) 丹沢 管理人の記録
コースタイム 寄→0:45→みんなの森キャンプ場→2:30→雨山峠→0:25→
雨山→0:45→檜岳→0:45→伊勢沢ノ頭→0:40→秦野峠→0:15→
林道→1:00→みんなの森キャンプ場→0:40→寄
合計歩行時間 7:45
往路時刻 池袋5:10→新宿5:18 5:31→新松田6:46 6:53→寄7:15
復路時刻 寄(土休)6:45 7:15 7:40 ※8:20 ○8:35 8:55 9:35 10:10
△10:40 11:20 12:25 ◎12:55 13:35 14:35 15:35 16:20
17:10 18:10 18:35 19:10
※=休日運休 ○=休日運転 △=休日運転、12/1〜3/31運休
◎=土曜運転
富士急湘南バス0465-82-1361
名 山 なし
交通費 合計2,820円  池袋⇒新宿150円 新宿⇒新松田750円
新松田⇒寄510円 寄⇒新松田510円
新松田⇒新宿750円 新宿⇒池袋150円
ガイドブック

地図を眺めると、雨山峠〜秦野峠の間だけポッカリと空いている。
土曜日は晴れるみたいだし、雨山峠から富士山を見たいので檜岳へ登ることにした。
新松田からバスで終点の寄下車。
僕の他に降りたのは3人で、みんなハイキングスタイルだ。
他の人は鍋割山へ行くのだろう。
僕は中津川沿いの車道を北へ向かって歩いていく。
雲ひとつ無い快晴で、遠くに伊勢沢ノ頭が見える。
右手には紫陽花が咲いていて、前に歩いた時よりだいぶ季節が進んでいるのがわかる。

[寄バス停]                   [車道を歩く]
道が細くなると、キャンプ場を過ぎて左前方に赤い鉄橋が見えてくる。
その寄大橋のところまで来ると指導標があり、みんなの森キャンプ場の中へ入っていく。

[伊勢沢ノ頭]                  [みんなの森キャンプ場]
ところどころウツギの花を見ながら車道を歩くと終点になり右に登山道が登っている。
前に来た時よりも遊歩道が増えていて、いくつか道が枝分かれするが指導標があるので迷うことは無い。しばらく登るとすぐに急な下りになって少々緊張する。
沢に出て汗でベタベタになった顔を洗うと冷たくて気持ちいい。
その沢を渡り、河原に出たらまた沢を渡る。

[登山口]                     [河原に出たら右へ]
森の中を歩いて沢を渡り、梯子を下るとまた沢を渡るのだが、ここから右の尾根への取り付きが分かりにくい。前回迷ってしまったが、今回も取付点を探すのに苦労した。
岩に矢印と木に赤いリボンが下がっているのだが、それを見つけるのが一苦労だ。
そこからはやや沢を離れて、鹿柵の横を登っていく。
ウツギがいたるところに咲いていてきれいだが、下草が茂り少々歩きにくい。
左手を注意して見ていると、展望台があるので登ってみるとシダンゴ山がくっきりと見えた。
鍋割峠方面は、弓形の底が見えたぶんあそこだろうと想像する。

[シダンゴ山]                  [鍋割峠方面]
細くなった沢を渡ると、鎖場が出てくる。
登りきったら、左に行くと橋があるのでそれを渡ると、小尾根に登る。
登りきるとベンチがあり、植林の中を歩くようになる。
小尾根に乗ったら右に曲がって、ジグザグに登る。
快調なペースでどんどん登っていくと、寄コシバ沢に出て鍋割峠への道を分ける。
この先危険!という看板を見て、歩いて行くと橋が崩れた場所に出る。
前に来たときはかなりびびったが、もう楽に歩ける。
それでも落石があったら怖いので、急いで通過した。
傾いた橋を渡って、涸れ沢を歩くと階段が出てきて小尾根を登る。
登りきったら、しばらく下って寄沢に出る。
ほとんど涸れ沢だが、一部で流水になっているので沢登り気分が味わえる。
谷の底を歩くのがドキドキして楽しい。

[鎖場]                      [涸れ沢を歩く]
長い階段を登って、しばらくで雨山峠に着いた。
さあ富士山見えるかな〜?
梯子の上からきれいな富士山が顔を出していた。
今日は空気が澄んでいる。

[雨山峠]                     [雨山峠からの富士山]
ベンチに座って、お弁当を食べる。ここまで休み無しだったので、お腹がペコペコだ。
誰も来ないので、落ち着いて食べられるのが嬉しい。
前は鍋割山へ向かったが、今日は左へ檜岳方面を目指す。
ここから初めて歩く道なので、ワクワクだ。
新緑の眩しい尾根を登っていくが、だんだん急になってくる。
汗をタオルで拭きながら登った。

[三色弁当]                   [明るい尾根を登る]
ここが山頂か?と思ったら指導標があるだけで違うようだ。
右側の巻道に入ると檜洞丸が見えた。
お?意外に展望いいじゃん。
ずっと林の中だろうなあと思っていたので嬉しい。

[指導標完備]                  [檜洞丸]
そしていつの間にか雨山に着いていた。
平坦な山頂のようだ。
ここからは相模湾が見え、三浦半島、江ノ島、真鶴半島、伊豆半島まで見えた。
意外な展望で驚いた。

[雨山山頂]                   [相模湾]
足元はあまり歩かれていないらしく、緑の絨毯になっていた。
だから時々道を間違えたが、すぐに元の道に戻ることができた。
急な下りの手前で富士山が見えてまたびっくり。
意外と展望の尾根かも知れない。
それなのにこんなに静かなのはもったいない。

[檜岳への道]                  [富士山]
鞍部から登り返すと、右手に崩壊地がありテーブルの並ぶ檜岳山頂に着いた。
崩壊地は木が無いので展望が良い。
檜洞丸から蛭ガ岳まで見えた。
今日晴れてくれて本当に良かった。

[檜洞丸]                     [檜岳山頂]
なぜか周りにはフタリシズカの花が咲いていて、びっくり。
僕が初めて見る花だ。
丹沢にも咲くのかあ。今のところ知っている場所で咲いているのはここだけのようだ。
なだらかな道を下ると鹿柵が出てくる。
少し踏み跡が薄くなるが、鹿柵沿いに歩けば迷わなかった。
柵の中に鹿が4頭いた。
僕の姿を見ると逃げて行ったが、どこからか迷いこんだらしい。
これでは鹿柵も意味が無い。

[蛭ガ岳]                     [鹿柵沿いに下る]
急坂を下ると、突然視界が開けて伊勢沢ノ頭の隣に富士山が見える。
「うお〜!こんな展望のいい場所もあったんだ〜」
相模湾も見えてここは今回のコース中で一番展望が良かった。

[富士山]                     [伊勢沢ノ頭]
なんだかけっこういい道なので秋にも来たくなってしまった。
自然林も多いので楽しい。

[箱根の山々]                  [伊勢沢ノ頭への道]
汗を拭きながら急坂を登ると山神峠への道が分かれていた。
地図では破線になっていたが指導標があるということは歩く人がいるのだろう。

[山神峠分岐]                  [伊勢沢ノ頭]
また富士山が見えると、伊勢沢ノ頭山頂に着いた。
指導標のある山頂は、樹林に囲まれて何も見えない。
どうせなら、富士山の見える場所を山頂にしてくれればいいのに…。

[富士山]
僕は休む気にもなれず、下り始めた。
ここからはかなりの急坂が続き、足が痛くなってくる。
下草が茂っていて、少々道が分かりにくい。
藪漕ぎのようなもので、時々蜘蛛の巣もあり、ストックで払い除けながら下る。

[伊勢沢ノ頭山頂]               [相模湾]
茶色い動物が目の前を走り抜けていく。
しっぽが長いからイタチだろうか?
人が入らない分自然が豊かなのだろう。

いったいいつになったら秦野峠に着くんだ?
と思ったら、秦野峠に出た。
葉が茂って薄暗くなっていたので、分からなかった。
ここからは歩いたことのある道なので、鼻歌まじりに歩いていく。
急な階段を登ると、右に日影山への道を分ける。
鹿柵が両側に迫って、圧迫感のある道を下ると、左手に鍋割山と塔ノ岳が見える。
今日はほんとに天気がいいなあ。
滑らないように注意しながら急坂を下ると林道に出た。

[秦野峠]                     [林道を左折]
左に曲がって林道を下って、寄へ向かう。
時々ツーリングの人とすれ違うがついにハイカーの姿をみつけることはできなかった。
展望はいいのに、不遇な山だ。
林道の脇には、ウツギがたくさん咲いていて、他にもいろんな花が咲いているので楽しめる。
丹沢の山には花が少ないが林道には意外とたくさん咲いている。
この林道、意外と展望もいいので飽きない。
今まで歩いた道を1時間で戻ってしまうのは味気ないなあと思っていたが、これならOKだ。
シダンゴ山がだんだん近づき、落差何十メートルもある橋を渡る。
金かかってんなあ。
でも車は一台も来ないので、落ち着いて歩ける。

[栗ノ木洞]                   [シダンゴ山]
目の前に突然ゴロゴロ…と何かが上から落ちてくる。
落石?
うずくまっていた茶色い物体は、ヨタヨタと立ち上がった。
体が濡れている生まれたばかりの仔鹿だった。
お〜!鹿じゃん。喜んでカメラを向けると、僕の周りをグルグル回り始めた。
ずいぶん人なつっこい鹿だなあと思いつつ、
下り始めると後ろから追いかけてくるじゃないか!
ま、まさか!?と思い走って逃げると、「クエ〜」というヤギのような鳴き声を出しながら必死に追いかけてくる。そうなると可愛そうで、スピードを緩めるしかなかった。
もしかして僕のことを母親として認識してしまったのだろうか?
う〜〜〜む!困ったなあ。
交番に届ける?バスに乗れねえだろ?
家で飼う訳にもいかないしなあ。
やっぱり山に返そう。
左手は崖ばかりで、とても仔鹿では登れそうも無いので、緩やかな斜面を探しながら歩いた。
沢の脇にちょうどいい場所があって、僕が手本を見せて誘導する。
「おいで、おいで〜」
あ〜なんか騙すみたいでやだなあ。
一番奥まで誘いこみ、斜面で仔鹿がもたもたしている間に猛ダッシュで逃げる。
後ろで「クエ〜」と泣き声がしたが、心を鬼にして走った。
林道をしばらく走ると、仔鹿はついて来なかった。
「ちゃんとお母さんに見つけてもらうんだぞ〜」
せっかく僕になついていて、かわいかったのに、山に戻さないといけないのはつらかった。
人と野生動物は一緒には暮らせない…。

[迷子の仔鹿]                  [ここでバイバイ]
どうにもならない、切ない気持ちを抱きながら、下って行くとゲートがあり、寄大橋に着いた。
橋を渡れば、ここは朝通った道でゴールは近い。
車が何台も来るが、ゲートが閉まっているので引き返していく。
だからこそここに豊かな自然が残されているのであろう。
寄バス停に着くと次のバスまでまだ時間があったので、近くの売店でトルコ風アイスを食べた。

[寄大橋]                     [寄バス停]
暑いときにはやっぱりアイスだね〜。
ジュースも買って飲んでいるとようやくバスが来て、冷房の効いた車内で帰った。

[近くの売店]                  [また買ってしまった]
あの仔鹿は無事にお母さんのところへ行けただろうか?
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