291 不老山 2004年3月21日(日) 丹沢 管理人の記録
コースタイム 浅瀬入口→0:55→浅瀬橋→0:05→吊橋→1:00→世附峠→0:40→
不老山→0:05→登路との分岐→0:40→第3鉄塔→0:20→
第2鉄塔→0:20→第1鉄塔→0:10→金時公園→0:45→駿河小山
合計歩行時間 5:00
往路時刻 池袋5:10→新宿5:18 5:31→新松田6:46 6:53→
谷峨7:06 7:41→浅瀬入口8:06
復路時刻 駿河小山(土休)11:41 12:52 13:57 14:50 15:23 15:50 16:27
17:09 17:48 18:27 以下略
名 山 なし
交通費 合計3,550円  池袋⇒新宿150円 新宿⇒新松田750円
新松田⇒谷峨190円 谷峨⇒浅瀬入口570円 駿河小山⇒池袋1,890円
ガイドブック

土曜日の昼から雪が降り、その雪がどうなったか気になり駅に下れる不老山へ登りたくなった。不老山は前から行こうと思っていてなかなか行けなかった山だ。
昨日とうってかわって今日はいい天気になった。
小田急線からは塔ノ岳などの山が白くなっている。
これなら不老山にもありそうだ。
松田から御殿場線に乗り換え谷峨を目指す。
30人くらいの団体が降りてびびったがその人たちは大野山へと向かって行った。
大野山も今日は富士山が見えるだろう。

[松田駅から見た富士山]           [谷峨駅の桜]
浅瀬入口でバスを降り、少し戻ってトンネルに入る。
このトンネルは少々長くて、車が来るとうるさくてしょうがない。

[浅瀬入口バス停]               [トンネルに入る]
トンネルを抜けるとそこは…どこかの小説で聞いたような台詞を思い出しながら丹沢湖と富士山を眺めた。富士山は昨日の雪で白く輝いている。

[丹沢湖と富士山]               [丹沢湖と不老山]
味気ない車道歩きだが、丹沢湖の眺めがいいので苦にならない。
車両の通過も少ない。するとタクシーが1台走り抜けて行く。
中には登山者が乗っていた。
「いいなあ俺も金があればタクシー使いてえよ」
しばらく歩いて、滝壺橋の上で登っている人たちが見えた。
多分タクシーの人達だろう。どこへ登るのかな?ミツバ岳?
エアリアマップには登山道は記されていない。
もしかしたら、屏風岩山からここまで縦走できるかもしれないぞ!
よ〜し次は屏風岩山から藪漕ぎだ〜。
今年は日影山で藪漕ぎが空振りだったのでどうしても歩きたい。
トイレを過ぎるとお店の建物があり、その前に何台も車が止まっていた。
ここから道が細くなって、浅瀬の集落に入るとゲートがあった。
そこを過ぎると沢沿いのいい道。去年歩いた畑薙第一ダムからの道を思い出してしまう。

[不老山]                     [浅瀬橋への道]
浅瀬橋を過ぎると吊橋が見えてくる。
「おお〜まさしく畑薙大吊橋じゃん」
僕は茶臼岳に登ったときのことを思い出す。
この吊橋、距離は短いがえらくボロっちい。
ワイヤーが切れないか?板は腐ってないか?
恐る恐る足を踏み出す。
風も無いのに上下に揺れる〜揺れる〜。
下を見ると眩暈がする。ああ〜やっぱり高所恐怖症(ぎみ)だ〜。

[吊橋]                      [いつもながら怖い]
どうにか渡り終えるとホッと一息。ストックを出して山登りの準備をする。
畑薙大吊橋より距離は全然短かったがボロくて怖かった。
ここからは植林の中をジグザグに登って行く。
途中ミツバ岳や桧洞丸の眺めがいい。

[植林の中を登る]               [ミツバ岳]
崩れそうでスリリングな道を歩くと下から沢が近づき、橋を渡る。
ここからまたジグザグ登りになり、尾根に出ると富士山がちょこっとだけ見えた。
よしまだ雲はかぶってないな。
僕は胸をはずませながら登っていく。

[沢を渡る]                    [富士山が見える]
昨日降った雪はどこで出てくるのだろうと思ったら、だいぶ登ってもうすぐ世附峠に着くって頃に出てきた。

[ここから雪がでてくる]            [道志方面]
道志方面が見えてくると、世附峠は近かった。
車道の上からも道志方面の展望が良く、地図を広げて山座同定を楽しむ。
すると正面の一際でかい山は菰釣山であることが分かった。
前に登った山を見るのは嬉しい。

[菰釣山]
世附峠には湯船山のコースにあった私製の指導標があり、ここから往復7分の「樹下の二人」という場所の展望がいいと書いてある。
登り4分だったら行ってみよう!
という気持ちになり、ルートを外れて峰坂峠方面へ歩き出す。
この道は静岡と神奈川の県境になっているのでいつか峰坂峠まで通して歩いてみたい。
植林が少なくなってくるとカヤトが多くなり、なるほど展望がいい。
丘の上が樹下の二人で富士山が良く見える。…が雲をかぶっていた。
「なんだよ〜、さっきまで見えてたのになあ畜生」
指導標には「この峰を蘇峰台と呼ぶことにします」と書いてある。
おいおい勝手に名前付けちゃっていいの〜?
と思ったがこういうのは早いもん勝ちだろう。

[世附峠]                     [蘇峰台から富士山を見る]
世附峠に戻ろうとすると雲が流れていくので、弁当を食べながら雲が無くなるのを待った。
「よし今だ」と一番雲が薄くなったときに撮ったがそのあとすぐに雲が出てきてあっという間に富士山を隠してしまった。
この場所はまた来たいなあと思いながら、不老山へ向かって歩き出した。

[富士山]
不老山は高松山や大野山と同じようになだらかな山容をしている。
フロウとは斜面の中間の平地をいう言葉なのだそうだ。
しかし「かつて秦の始皇帝が追い求めたと言う不老長寿の秘薬がある山」と思ったほうがロマンがあっていい。
あと70年の間にどれだけ山に登れるだろうか?(102歳まで長生きできる?)
と思いつつ世附峠から植林の中を登っていく。

[不老山]                     [不老山への急登]
ヒイフウ言いながら登ると、不老山の肩で駿河小山からの道と合流する。
そこには何人かのハイカーがいて「おお〜」とか「すごい」とか、どよめきが起こる。
うん?なにごとだ?と思ったら「寒くないですか?」と聞かれる。
どうやら半袖一枚で登ってきた僕を見て驚いているようだった。
確かに雪の上を半袖一枚で歩く青年?は異常だ。
「あと200mですよ」と教えられて、不老山を目指す。

[駿河小山分岐]                [富士山は雲の中]
平坦な道を行くとベンチのある誰もいない不老山山頂に着いた。
予想どおり展望は無い。「はは…ここで休む人はいないよな」
僕はすぐにさっきの展望のいいピークへ戻ることにした。
どうせなら山頂変えちゃえばいいのに…。

[不老山山頂]                  [雪道を歩く]
戻ってきても富士山は雲の中なので、駿河小山へ下山を開始する。
他のハイカー達はお弁当を広げて楽しそうだ。
2,3分で生土分岐に着いて右に曲がって金時公園を目指す。

[高指山などの山々]              [生土分岐]
ここからは雪の上に足跡が無く、まだ誰も歩いていないようだった。
毎度毎度ながら新雪を踏んで歩くのは気持ちがいい。
しかし楽しいスノーハイクはすぐに終わり、雪の無い道となったので、駆け足で下るようになる。

[雪道を下る]                  [湯船山]
林道に出るとまた私製の指導標があり「ここを不老の千人とします」とまた勝手に名前が付けられていた。湯船山、不老山をここまで愛してしまった人を尊敬したくなってくる。
一度会って話がしたいものだ。

[不老の千人]           [指導標]              [第3鉄塔]
その仙人の道を下ると先程の林道へ出る。
しばらく下ると下から珍しくハイカーが一人登ってくる。
向こうも僕が今日始めてすれ違う人だそうだ。
どこまで行くのか尋ねると、不老山から三国山まで行くという。
「ええ〜?まじですか〜?」
その人は照れくさそうに去って行った。
今からでちゃんと下りれるのだろうか?
多分県境歩きが好きな人なのだろう。
山を歩いていると色々なこだわりを持った人に出会う。
途中右に中島貯水池への近道が出てくるがそのまま林道を歩く。
さらに下ると左に金時公園への林道が別れるがそのまま林道を中島貯水池へ向かって歩く。
先程分かれた中島貯水池への近道とクロスして林道は蛇行して下っていく。

[林道に出る]                  [左:金時公園 右:中島貯水池]
炭焼窯を過ぎると中島貯水池で奥にはモダンな跳ね橋が見える。
お寺を過ぎると指導標があり左折する。
金時公園の入口が見えてきて、看板を見ると金太郎がここで生まれたらしい。
園内は40分くらいで回れそうだった。
桜でも咲いていれば寄ったんだけどなあ。
御殿場線の時刻も気になるし…。

[中島貯水池]            [左:金時公園 右:国道]    [金時公園入口]
民家の中を歩いて行くと、湯船山から下ってきたときに通った道に出る。
「あ〜ここに出るのか〜」
東丹沢の白山から平野を経由して城ガ尾峠までがつながった瞬間である。
次は城ガ尾峠〜白石峠を歩きたいなあ。

[左折]                [左折]               [橋を渡る]
駿河小山駅構内には桜が咲いていた。
そばに座っていた老人がぽつりと呟いた。
「わしはあと何回この桜を見れるじゃろう?」

[駿河小山駅]

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