247 塔ノ峰2 2003年6月1日(日) 箱根 管理人の記録
コースタイム 塔ノ沢→0:30→阿弥陀寺→0:40→塔ノ峰→0:40→
上水之尾用水溜池→0:40→水之尾→0:40→御幸ノ浜→0:20→
小田原
合計歩行時間 3:30   3時間以上4時間未満の山
往路時刻 池袋5:10→新宿5:18 5:31→
小田原6:57 7:13→塔ノ沢7:30
復路時刻 小田原(土休)11:01 11:12 ア11:22 11:27 11:41 11:54
12:07 ア12:22 12:26 12:35 12:54 13:02 13:08以下略
ア=快速アクティー
名 山 なし
交通費 合計2,350円  池袋⇒新宿150円 新宿⇒小田原850円
小田原⇒塔ノ沢350円 小田原⇒新宿850円 新宿⇒池袋150円
ガイドブック なし

日本徒歩横断という企画を立ち上げた僕は、御幸ノ浜にどうしても行きたくなってしまった。
昨日は飛竜山を日帰りして疲れているので、山から海に下るコースを設定した。
箱根登山鉄道を塔ノ沢で降りる。無人駅なので、車掌さんに切符を渡す。
キョロキョロ周りを見回すと、歩道橋にハイキングコース登り口と書いてあった。
駅のホームからすぐに登山道が始まる感じである。

[箱根登山鉄道]          [塔ノ沢駅]             [登山口]
小雨が降る中、クネクネと曲がりくねった道を歩くと、石段の道に出て、左折する。
阿弥陀寺の表参道のようだ。僕の足は昨日の強行軍が祟り、
足を上げるたびにピリッと痛くなる。
石段は雨で滑りやすくなっているので、注意しながら行く。
ここで滑ったら、リタイアになりかねない。
お地蔵様と石仏が並ぶとこで、箱根湯本からの道と並走するようになる。
湯本からの道は、舗装道路なので、このまま石段を上がることにした。

[塔ノ沢駅]             [左折]                [左折]
阿弥陀寺に着くと、前に見たシランはしおれていた。今日も人がいないので静かな境内だ。
僕は10円だまをつかもうとしたが景気良く賽銭箱に100円を投げ入れた。
本堂の脇から、登山道が始まり、竹藪の中を登って、岩屋への道を分岐すると、木で道が違うことを示しているところを右折する。ここには指導標がないので注意が必要だ。

[石仏]                [阿弥陀寺]            [右折]
道は右にトラバースするようになり、植林の中で左に折れる。
薄暗い森の中に塔ノ峰20分の指導標がある。
蜘蛛の巣をよけながら進むと塔ノ峰山頂だ。
ここに来るのは2回目だが、展望も無く静かな山頂で、なんでこんなとこに2回も着たんだ?と考えたくなってしまった。
今日は御幸ノ浜が目的だからね〜。
僕は海抜0mに向って、566.3m下ることにする。
御幸ノ浜に行くだけなら、湯本から国道を歩いても良かったが、山から海へというのが今回のテーマなので、この山に登ることになったわけだ。

[塔ノ峰山頂]            [記念写真]            [御幸ノ浜への道]
薄暗い植林の中の道は、花もなくおもしろみがない。
ただ海に行きたいという欲だけで、下る。
林道近づいて明るくなるが、下草が生茂り歩きづらい。
昨日降った雨がまだ乾かずに葉っぱについているので、
僕の足はたちまちビショビショになる。
林道を下って行くと、ハコネウツギがたくさんさいている。
図鑑にはハコネにはあまり自生しないと書いてあったが嘘のようだ。
もしかしたら違う種類なのかも知れないなどと考えながら歩く。

[クサイチゴ]            [林道右折]             [ハコネウツギ]
ゲートを過ぎると、すぐにT字路となり右折する。
上水之尾用水溜池には鯉がいて、口をパクパクさせている。
近くの解説板によると、この溜池はけっこう歴史があるらしい。

[右折]                [右折]               [石垣山]
小雨はいつしかあがっていて、石垣山や太平洋が見える。
「ああ〜もうすぐなんだ〜」
分かれ道で迷っていると、「どこに行くの?」と知らないおじさんに声を掛けられる。
「御幸ノ浜じゃあまだ時間あるでしょ?ちょっと話しない?」
と半ば強引に、誘われ僕はそのおじさんの話を聞くことになった。
若いのに歩いてるから珍しいと思ったらしい。
その人は山道や林道ばかり歩いていて、見せてもらった2万5千図は緑のペンで網のように塗られていた。この人ちょっと僕に似てるかも?
この人は去年12月に白銀山へ登り、標識を付けたそうだ。
僕は三所山に白銀山と間違った標識があり、そのせいで迷ったことを思い出した。
この人が犯人だったのか〜?よけいなことして〜。
「三所山に白銀山の標識は間違いですよ」と何度も言いかけたがなかなか言い出せない。

[海が見える]            [ノアザミ]             [葛飾道行さん]
そのうち話題は身延山になり、この山に指導標を設置して歩いたそうだ。
いいとこだから絶対行ってくれと頼まれ、パンフレットも渡される。
せっかくだから記念にそのパンフに名前を書いてもらうと、葛飾道行というペンネームだった。
自称日本一歩く男だという。
ほとんどの道を歩いているので、これから本を出す予定なのだそうだ。
僕は本を出す前に死なないでくださいよと思った。
その後も身延山の話が続き、彼は寝そべって説明し始めた。
こりゃあ終わりそうにないな。
まあ日本徒歩横断を始めようってときに、出会った人だからこれも運命なのかなあ。
何時の電車に乗れば、ちょうどいいかまで説明してくれる。
「そっちのほうは僕のほうが詳しいんですけど…」と言いたかったが、言えない雰囲気である。
とにかく僕には一言も喋らせてくれず、身延山や七面山の話が続く。
僕はハアとかフムとかヘエとか言うだけである。
40分くらいしゃべり、そろそろ行きますかという雰囲気になる。
道行さんは最後に一言こう言った「僕だけ喋ってすいませんね」
あ、分かってたんだ。ようやく終わりそうな雰囲気なのに、ここで僕がまたなにか言うと、そこからまた話が始まってしまう恐れがあったので、「いえいえ、がんばってください」と言った。
僕はあまりベラベラ喋るほうではないので楽は楽だが、少しくらい喋らしてほしいものである。
まあ暇なときにまた会って、喋ってじゃなくて話を聞いてみたいと思った。
御幸ノ浜への道はおじさんにアドバイスされた通り、道なりに行くと水之尾バス停に出た。

[熱心に説明する]         [塔ノ峰]              [水之尾バス停、左折]
ここから広い道を下って、小田原城の外郭に入ると、競輪場が見えてくる。
駐車場前には、車が列を作り、渋滞していた。

[早川方面]                                [海抜表示の看板]
そして、小田原城の天守閣も見え、ワクワクしてくる。
お堀と立派な小学校の間を通り、突き当りを右折。

[天守閣が見える]         [道なりに進む]          [右折]
国道を渡ると、西湘バイパスが見え、だんだん磯の香りがしてくる。
階段を下りると、海が見えた。わーっと飛び込みたかったが、
ぐっとこらえて、トイレで用事を済ませる。

[国道を渡る]            [御幸ノ浜入口]          [御幸ノ浜]
台風がきたあとだから波が高いかな?と思ったがそうでもなかった。
海開き前の海は静かで、ずーっと見ていたくなってしまった。
靴と靴下を脱ぐと、犬が寄ってきて、僕の靴下にかぶりつく。
「そんなに臭いかなあ?」
飼い主が寄ってきて、「すいません、大丈夫ですか?写真撮りますよ」
と言われ遠慮なくお願いした。



ザザーっと打ち寄せる波に打たれながら、ボーっと水平線を見つめる。
ここまでの山旅は長くて色々あったなあ。これからどんな冒険が始まるか楽しみだ〜。

                    [無造作に置かれた靴]      [海に入る!]
僕は海水で足を洗い、靴下を履いているとまた犬が寄って来る。
なんだか犬が祝福してくれてるような気がした。

                                       [なぜか犬が近寄ってくる]
御守り代わりに白い小さな石をみつけ、太平洋の海に浸す。
これからはこの御守りを持ち歩いて旅を続けよう。
そしていつかこれが親不知に届くといいな。
僕はこれからのどんな冒険が始まるのかワクワクしながら、小田原駅へと歩いて行った。

[御守に拾った石]         [小田原城の櫓]          [小田原駅]

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