青春編

第六話 ムッキー

登場人物紹介 首都高速用語解説

前回までのあらすじ…。
「俺がミツアミしてやるよ」
これが僕の精一杯の告白でした。

青春編とは…?
学生時代のことについて書いていきます。

1985年
席替えがあり、僕は教室の後ろの窓際になった。
あの子が近くじゃないのが残念。

「ムッキーはどうしてムッキーなの?」
こんな質問をしてくるのは怖いもの知らずで気の強い女子のトミタだ。
トミタは僕の左斜め前に座っていた。
僕は顔を真っ赤にしながらこう答えた。
「ムケテルからだよ」
するとトミタは半分真剣な表情で「どこがムケテルの?」
と突っ込んだ質問をしてくる。
う〜ん困った。まさかあそこが…とは言えないし。
「ゆ…、指の皮か…な…?」
「え〜〜!指なの〜?どれ〜みせてよ!」
トミタは僕の手を取りシゲシゲと眺めている。
「ねえ、どの指がムケテルの…」
う〜意外としつこいやつ?
もういい加減にしてくれよ、俺だってこのあだ名は好きじゃないんだ…。
「く、くすり指…かな…?」
するとトミタは僕の左手のくすり指をなめまわすように観察する。
どこもムケテないじゃん!あそこがムケテルんじゃないの?」
「あそこ?かも?アハハハ…」(笑ってごまかす)
「ねえ、あそこってどこ?」
「さあ…、校庭のほう?」
「ギャハハハ…」
どうやらトミタは知ってて聞いてくるようだ。
「トクダ〜かずくんは指がムケテルからムッキーなんだって〜おもしろ〜い」
トクダはトミタの前に座っている女子で、この話はあっというまにクラス中の女子に伝わった。
こんな恥ずかしいこと、あの子の耳には入らないで欲しい…。
ちょうど昨日「パンツの穴」という映画のテレビ放映があったばかり…。
タイミング悪すぎだよなあ。
そんなことを思っていたら、友達のオチャが「昨日ムッキーの映画やってたよな、有名人じゃん」などと冗談を言ってくる。
昨日の映画はクラスのほとんどが見ていたらしい。
年頃だし、興味がないほうが変だけど、あの映画は教育上良くないよ…。
僕は穴があったら入りたかった。

次回予告
クラスではチェック柄が大流行。僕もその流行に乗り、チェック柄のカンペンケースを買いました。
それをこれ見よがしに机の上に置くと、やっぱりトミタが興味を示しました。
第七話 なんでも屋