青春編

第四話 逆走くん

登場人物紹介 首都高速用語解説

前回までのあらすじ…。
あの子に告白された翌日、あの子から挨拶されなくなります。
嫌われたのかと思ったら、机に手紙がありましたが、それはプーヤンのニセ手紙でした。

青春編とは…?
学生時代のことについて書いていきます。

1985年
ある日、休み時間に友達のマイケルと話をしていると、あの子が後ろから接近してきて「ミツアミにしてあげる〜」と僕の後ろ髪を掴んでゴソゴソやり始めた。
振り向いて「僕は君が好きだ」と言いたかったが、変な噂が校内に流れたら嫌なので言えなかった。周りに知られたら冷やかされるのが分かっていた。
僕はあの子になんて声をかけていいのか分からない。
あの子はさっきからずっと僕の髪をいじくりまわしている。
冷たく小さな手がうなじに触れるたびにドキっとした。
まるで毛づくろいをしている猿のよう。
無言のまま時間が過ぎる。
好きな子が僕のすぐ後ろにいて、なぜか分からないが僕の髪をミツアミにしようとしている。
僕の心臓はバクバクで破裂寸前。
周りの目もだんだん気になってきた。
クラスメイトの視線がグサグサ突き刺さる。
ついに恥ずかしくて我慢できなくなり「あ、もういいよ」
と極めて冷静な口調で席を立つ。
振り返るとあの子が寂しそうに立っていた。
ほんとはもっとあの子と一緒にいたかったけど、あまりの恥ずかしさに、思っていることと逆の行動をしてしまった。
「あ〜俺はなんてことをしてしまったんだ〜、逆走すんなよ〜」
ほんとはあの子のこと好きなんだろ!
もっと一緒にいたかっただろ?
もう完全に嫌われたな。
女の子にどう接していいか分からない僕は思っていることと逆のことをしてしまった。

次回予告
朝礼の最中でもあの子はかまわずミツアミをしてきます。
あの子のミツアミ攻撃に慣れた頃、僕は大胆な行動に出ました。
第五話 朝礼