青春編
| 第十二話 | 生徒会選挙 |
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| 登場人物紹介 | 首都高速用語解説 |
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| 前回までのあらすじ…。 頭痛で保健室に寝ていたら、ガイトが来て家まで送ってもらいました。 ガイトってほんとはいいやつかも? 青春編とは…? 学生時代のことについて書いていきます。 |
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| 1985年 僕はいじめっ子だったガイトと仲良く遊ぶようになっていた。 ある日、いつの間にかガイトは生徒会に立候補していた。 毎朝、校門の前で「おはようございます」と生徒を迎えていた。 そして僕は陰からガイトを応援することにした。 トミタたちに「ガイトに投票してくれる?」とお願いをした。 そのおかげか、クラスのほとんどがガイトに投票してくれることになった。 僕はいつの間にか応援演説者に立候補していた。 推薦者にはアベが選ばれた。 出席番号1,2,3がちょうど揃った。(アズマガイト、アベ、イケダ) 席替えする前はこの順番の席順だったので、席が近くてこの3人は何かと顔を会わす機会が多かった。 ガイトの本名は東垣外(アズマガイト)で苗字が3文字のとっても珍しい名前だ。長野の鼎が故郷らしい。 出席番号は当然一番で、クラス替えの度に先生は最初から出席を取るのに躓いてしまう。難しい苗字、でかい体、明るい性格の彼は校内ですぐに有名人になってしまった。ガイトは自分の珍しい苗字に自信を持っているようだった。 彼はすでに、将来の目標を決めていてそのために生徒会へ入っておくことが必要だったらしい。事実彼は高校の推薦入学に成功している。また有名人だった彼が生徒会へ立候補するのは必然だったのだろう。 僕は陰からではなく、思いっきり応援していた。 デカイガイトにノッポのアベ、普通の僕?と漫才コンビのようなトリオができた。 休み時間になると、各教室を回り「是非あなたの清き一票を…」とお願いして回った。 父に買ってもらったばかりのワープロで応援演説文を作成し、選挙演説本番の日を迎えた。全校生徒が見守る中、演説するのでカチコチに緊張していた。 もちろん僕の大好きなあの子も聴くことになる。 そう思うとよりいっそう力が入った。 ガイトの演説が終わり。 僕の応援演説の番になった。 「…彼は頭痛で倒れた僕を保健室から家まで送ってくれたのです。 そんな思いやりのある行動ができる彼に是非あなたの清き一票をよろしくお願いします。」 頭の中は真っ白だった。 ワープロで打たれた文章を棒読みした。 演説を終えて、A組のみんなが待つ座席へ戻ると隣のトミタが言った「かずくんさあ、ほとんど聞こえなかったよ〜」 僕は緊張のあまり、マイクから離れて演説したために、音声が入らなかったようだ。 大失敗で大ショック! 「演説の文章見せてよ」とトミタに言われて手渡した。 トミタは熟読して「へえ〜良く書けてるじゃん」と言って、いつものようにトクダやオオシマたちに回した。 とりあえずクラスのみんなにだけは、僕の応援演説を分かってもらえた。 でも失敗してしまったことが悔しかった。 数日後、選挙結果が出た。 僕らの応援も虚しく、ガイトは生徒会長にはなれず、書記だった。 それでもガイトはいつものように明るく、「みんな応援ありがとう」と1時間目が始まる前に教壇に立って挨拶した。 一瞬教室がシーンと静まり返り、ガイトが席につくと先生が来るまで、いつものようにザワザワし始めた。 僕は心の中で「ゴメン!」とガイトにあやまった。 |
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| 次回予告 体のでかいガイトはどんなにつらいことでも我慢してしまいます。 その性格が災いして…。 ガイトの社会人の時のお話しです。 |
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| 第十三話 | その後のガイト |
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