韓国編

第一話 モーニングコール

登場人物紹介 首都高速用語解説

前回までのあらすじ…。
居酒屋を改築した僕は、その居酒屋で働くことになりました。
泥棒に入られたり、好きだったむつみさんが自殺未遂したり…。
いろいろなことがありました。
そんな中、店長代理を任された夜に韓国からの留学生、玉ちゃんと仲良くなり好きになってしまいます。何度かデートをして義兄妹の契りをして、恋人になりますが玉ちゃんは居酒屋を辞め、韓国へ妹のお見舞いのために帰ることに…。
そして日本に戻ったら湯河原で生活することになっています。
もう会えないかもしれない?
不安な日々を送る僕です。

韓国編とは?
韓国へ旅行に行ったときのお話しです。読んで字の如し…ですね。

「もじもじ〜」
「あ、起きた?おはよ」
「おはよ…今何時?」
「今10時だけど…」
「ありがと、じゃあね」
ガチャ…。
はあ〜あ。
なんだかなあ。
これじゃあモーニングコールの意味ないじゃん。
ど〜せ電話切ったら寝てるんだろうな。
もっといっぱい話したいのに、内容の薄い電話だよ〜。
ま、モーニングコールだからしょうがないんだけど…。
寂しいよ〜。

2000年3月28日(火)
玉ちゃん:「ヨボセヨ」
かず:「ヨボセヨ、あれ?今日は起きてるの?」
玉ちゃん:「うん、えらいでしょ?」
かず:「自分で言うか?」
玉ちゃん:「今ね〜入国管理局にいるんだよ」
かず:「もしかして、もう韓国に帰っちゃうの?」
玉ちゃん:「まだだけど、明日の便で帰るよ」
かず:「そっか…。寂しくなるな…」
玉ちゃん:「それは私だって…」
かず:「なあ、俺の家に一緒に住まない?」
玉ちゃん:「なに、バカなこと言ってる?もう切るよ!」
かず:「あ〜うそうそ!冗談です」
玉ちゃん:「私は日本のホテルで働くのが夢なんだから〜」
かず:「ラブホテル?」
玉ちゃん:「もう!ほんとに切るよ!」
かず:「ごめん、ごめん言い過ぎた。だって玉ちゃんがいなくなったら寂しいんだもん」
玉ちゃん:「おみやげ楽しみにしててね」
かず:「うん、なんだろうなあ?」
玉ちゃん:「内緒!」
かず:「俺、玉ちゃんのことずっと忘れないから…」
玉ちゃん:「私も…」
かず:「本当に好きだよ…」
玉ちゃん:「ありがと…。私も好きだよ。それじゃ、もう手続きするから…じゃ〜ね。」
かず:「うん、じゃ〜ね!」

電話を切って、もの凄い不安が襲ってくる。
あ〜だめだ。なんか悪い予感がする。
もう玉ちゃんに一生会えないかも?
玉ちゃんは韓国で元彼に会って…
そんでそんで、僕のことなんかきれいさっぱり忘れちゃって…。
もう日本には帰って来ないんだ〜。
僕は枕に顔を押し付けて泣いた。
声にならない声やクシュ〜ンという声を出しながらむせび泣きした。
ひとしきり泣いて、鏡を見たら目が真っ赤だった。
ひで〜顔…。
僕は湯を沸かし湯船につかる。
そして考える…。
こんなに別れがつらいなら出会わなければ良かったのに…。
ホントに僕たち終わりなのかな?

2000年3月29日(水)
僕は今日も居酒屋「よliや」で仕事。
今頃玉ちゃんは韓国に飛び立っているんだろうなあ。
ちきしょ〜!俺一人をおいてきぼりにしやがって〜。

店長はまた商店街の集まりで18時から抜ける。
店長代理もだいぶ慣れてきた。
ラストオーダー、レジ締めもうまく終わった。
でもいつも一緒だった玉ちゃんがそこにはいない…。
いつも向かいの席には笑顔のかわいい玉ちゃんがいるのだけれど、僕は一人でモソモソと賄いの冷たいチャーハンを食べる。
僕は玉ちゃんがここにいないことには慣れていない。
あまりにも寂しすぎる居酒屋…。
僕はこのお店で働き続ける意味を見失ってしまった。
カクテルを作ろう! その18 アイスブレーカー
ロンググラスを用意します。
テキーラ30ml、ホワイトキュラソー15ml、グレープフルーツシュース30ml、
グレナデンシロップ1tsp

「ナツメ社 カクテル300」には載っていませんでした。

次回予告
韓国編が始まったばっかりなのにもう終わりそう…。次は最終話?
玉ちゃんの実家から30キロのキムチが送られてきました。
韓国へお礼を言いに行かなくっちゃ!
第二話 韓国行き?