| 第七話 | 美人OLのマリさん |
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| 登場人物紹介 | 首都高速用語解説 |
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| 前回までのあらすじ…。 父の会社を辞めた日に東池袋の会社に勤務することが決まった。 箱崎PAなどに回るがどこも中国人の清掃員ばかりだった。 |
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| 1991年9月21日(土)雨のニュース ☆ノースウェスト航空「メカニカルトラブル」でまたもUターン 東池袋から高速に入り、5号池袋線を高島平方面へ走る。 中台出口の看板が見えて減速し、左の非常駐車帯へ入る。 ラセン形のスロープを回って下りると、上り線の志村PAに入る。 土地が狭いので料金所部分を確保するために、下りが上、上りが下の二段構造になっている。 PAとしては中規模で、トイレ、電話ボックスの他にインフォメーションセンターがある。インフォメーションセンターにはMEX−iロボや渋滞情報表示板が置いてある。 K主任はヘルメットを被って、白板に志村PA巡回清掃4回目清掃中と書いて、雑巾を持ち壁を清掃するフリをする。それを僕が写真に撮っていく。 実際には清掃していないのでインチキ写真だ。 これで公団からお金をもらうのだから呆れる。 でも点検はちゃんとやっていて、建具や鍵などの備品に異常が無いか確かめる。 女子トイレで点検しているときにお客さんが来ると変質者に思われてしまうので、僕が見張り役で入口に立つ。お客さんが来ると、K主任に「お客さん来ます」と言って僕らは外に出る。女性が出てくるまで、ボーっとしてるわけにはいかないので、男子トイレの点検をやる。小便器の脇に付いている灰皿が取れているので、K主任に言うとそれは直す必要がないという。それじゃあなんのための保守だ? ただ写真を撮っているだけの仕事だ。 次は外で看板が曲がっていないか点検しているフリをしている写真を撮る。 異常が無いのを確認するとK主任はヘルメットをハイエースに投げ入れ、スロープの下へ車を走らせる。 PAとスロープの間には鎖があり一般車は通れないようになっている。 その鎖を僕が開閉して車が通れるようにする。 地上階に下ると公団のパトカーが数台止まっていて、一番奥に車を止める。 さらに奥に箱崎PAにあったような物置があり、K主任はトントンと紳士的にノックする。「は〜い」と女性の声がして扉が開く。 中にはリーさんという中国人の清掃員がいてここで勤務している。 K主任と中に入り、リーさんの話を聞く。 リーさんは福建省の出身でかなり貧しかったらしい。 志村PAでは年中無休の365日勤務で日本人より働き者だ。 向こうの物価は日本の1/10なので1000万稼げば一生遊べるそうだ。 台車が壊れているので直してほしいと言われたが、K主任の持ってきた車輪の大きさが合わず直せなかった。 ここから基地が近いので、戻ってからお昼を食べることにした。 PAまで再び上がり、志村集約料金所を過ぎて、東池袋で高速を出て、基地へ戻る。入社して初めて、社内で昼食を取ることになった。 僕が面接した部屋へみんなでお弁当を持って入っていく。 「いただきます」 笑っていいともを見ながら弁当を食べる。 キャベツを落として拾おうと、身をかがめるとマリさんの美脚が視界に入る。 「ふわ〜きれいな足だなあ」 僕は顔を赤くしながら椅子にのけぞるように座り、テーブルの下を何度か覗き込む。 う〜ん、きれいだ〜、ムラムラするなあ。 恋人いるのかなあ? 聞いてみようかな? でも恥ずかしい…。 ええ〜い聞いてしまえ。 「マリさんは恋人いますか?」 「え?やだ〜結婚して、子供が二人いるわよ」 ガ〜ン…。 僕の小さな恋は一瞬で終わった。 でも不倫でもいいや、マリさん好きだ〜。 これから会社に来るのが楽しくなるなあ。 (このときの僕は美脚に惚れてしまったバカな男だった) 「マリさん行ってきます」 と元気よくK主任と基地を出る。 4号新宿線に入り、永福で高速を出て、甲州街道で右折して細い道に入る。 料金所の脇の建物の中の駐車場に車を止める。 建物の脇を通っていくと、やはり箱崎のような物置があり、K主任がコンコンとノックする。中には中国人のシュさんがいて、K主任が「ちゃんと仕事やってる?」とからかうと「もう!見て!見て!」とトイレに僕らを引っ張っていく。 確かにきれいで汚れてない。真面目にやってるようだ。 廊下の蛍光灯が切れていたのでハイエースから40wの直管を持ってきて交換する。これも写真に撮って公団へ報告する。 壁が汚れていて気になり、K主任に言うと清掃員はそこまでできないという。 それなら掃除がしたくて入社した僕がやりたくなったがK主任に止められた。 なんでだろう? 帰りは永福から高速で帰ったが渋滞していて、基地には17時40分になって到着した。 |
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| 第八話 | 用賀PA |
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| 次回予告 用賀PAではPAで唯一の日本人が働いていた。 |
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