幻想編

第七話 パントリーの仕事

登場人物紹介 首都高速用語解説

前回までのあらすじ…。
自分が作った居酒屋「よりや」で働くことが決まりました。

幻想編とは…?
居酒屋で働いていたときのことについて書いていきます。

1999年12月6日(月)

店長:「パントリーの仕事をやってみないか?」
かず:「パントリーってなんですか?」
店長:「材料が置いてある部屋のことだよ」
かず:「料理作れないんですけど…」
店長:「ハハハハ…、ドリンクを作ってくれればいいんだよ」
かず:「あ、それくらいならできそうです。教えてください」
僕は店長からドリンクの出し方を教えてもらった。

★ソフトドリンク豆知識…
ソフトドリンクはジンジャーエール、コーラ、サイダーの3種類があります。
店には10Lのそれぞれのシロップがあり、それと炭酸水が機械で混ざったものが出てきてソフトドリンクになります。
コーラがそのまんま入ってるんじゃないことにびっくりしました。
10Lの樽で買うので一杯当たりの単価は非常に安くて30円くらいです。
それを150円で売ってるんだから、ぼろ儲けだよなあ。
だからソフトドリンクは店員が飲む時は飲み放題なんです。
休憩の時に、良く飲んでいました。
ただ、お客さん見られるとまずいので見えないようにカウンターの中で隠れて飲んでいました。

ソフトドリンクはガスで出る仕組みになっていて、注ぎ口はスプレーガンのようになっていて、樽からホースで混合機の中を通りまたホースでスプレーガンまでつながれていた。
グラスの中にスプレーガンを入れて引き金を引くと、ブシュ〜っと勢い良くコーラが出てきた。
目分量でロンググラスの八分目まで入れるように言われた。
それをカウンターに置くと、他の店員が持って行ってお客さんに出した。
う〜んなんか楽しい仕事だぞ〜。

次にビールの入れ方を教えてもらった。
ジョッキを傾けて、蛇口に付け、レバーを引くとビールが出てきた。
八分目まで入れたら、ジョッキを水平にして、レバーを反対側に倒すと泡が出てきた。
僕にはなんとも不思議な装置に見えた。
「へえ〜ビールってこうやって注がれているのか〜」
僕も店長のようにやってみたが、泡だらけになってしまい大失敗。
「これじゃあお客さんに出せないな…」
と店長にお叱りをくらう。
ジョッキを傾けて、蛇口に付けると泡立たないそうだ。
もう一度やってみたがビールの分量が少なく、泡が半分くらいになってしまった。
店長は顔を顰めたが、捨てるのはもったいないので、それをお客さんに出した。
お客さんには、ちょっとぐらい少なくても分からないそうなのだ。
ハーフ&ハーフは黒生と生を半々に入れたものだそうだ。
知らなかったことばかりでまたまたびっくり。

樽をアルコールで消毒することを教えてもらっていると
玉ちゃんとむつみさんの二人が来たので自己紹介した。
二人とも美人なので、ドキドキしてしまった。
おお〜何かが始まる予感。
歳は僕のほうが上だが、仕事では先輩になるので、複雑な気持ちだった。

次はカクテルの作り方を教えてもらった。
ズラリと並んだリキュールやアルコールを組み合わせて作るお酒がカクテル。
レシピどおりに作ればおいしいカクテルができるので、不思議に思ったし、とてもおもしろかった。
メジャーでカシスを量り30だけ容器に入れ、ミルクも量り60を容器に入れた。
氷を2,3個入れて蓋をして、シェイクします。
シャカシャカシャカシャカ…。
とシェイクする上野君。
「おお〜かっこいい〜」
上野君が言うには「自分はかっこいいと思いながらシェイクしないとだめ」なんだという。そうか…と思い「シェイクしてる僕はかっこいい…」と思いながらシェイクした。
室内にシャカシャカとシェイクする音が響く…。

「お客さんの目の前でやってから出すといいよ」
と店長に言われ、注文してくれたお客さん4人の前で「カシスミルクのお客様〜お待たせいたしました〜」とグラスを置いて、軽くシャカシャカとシェイクした。
するとお客さんたちは大盛り上がりで「おお〜〜〜!」と拍手喝采。
ちょっと恥ずかしがりながら、グラスにカシスミルクを注いだ。
★今回からカクテルレシピを紹介します。
カクテルを作ろう!
その1 カルアミルク
僕が大好きだったカクテルの一つのカルアミルクです。
作り方は簡単で名前のまんまです。
ラージサイズのグラスにカルアを30、ミルクを八分目まで入れます。
ステアしたらできあがりです。(ステアはかき混ぜることです)
ミルクはお好みの量で大丈夫です。
玉ちゃん、むつみさんと初めて一緒に仕事をしました。
二人とも美人なので、気になり始めます。
でも店内では私語禁止なのでなかなか話す機会がありません。
やっと知り合うことができました。
でもまだまだ前途は多難!?

次回予告
お座敷を貸しきって、僕はむつみさんと初めての大宴会を担当することになりました。
第八話 大宴会