幻想編

第六話 ホールの仕事

登場人物紹介 首都高速用語解説

前回までのあらすじ…。
引き出しに入れておいた給料が無くなっていて大ショックでした。

幻想編とは…?
居酒屋で働いていたときのことについて書いていきます。

1999年12月4日(土)

社長に「よliや」へ来いと言われ、行ってみると「居酒屋の仕事に興味あるか?」と聞かれた。
「はい、あります!」と元気良く即答した。

はっきり言って、汗水たらして、血も流す建築はもういやだった。
それにせっかく稼いだ30万円がなくなったこともショックだった。
社長のW建設と店長の居酒屋「よりや」は別会社で、「よliや」は店長が出資した会社だ。W建設はその店舗とアイディアと改築工事、設計を担当しただけだ。
これで僕は履歴書無しで3回も転職したことになる。
僕の字は汚いので、履歴書を書くのが苦手だ。
だから履歴書を書かないで転職できることは嬉しかった。
僕はこのお店がラーメン屋の時から改築しているので、ものすごく愛着があった。
僕が作り上げた店で働けるのは、この上ない喜びだった。
僕は対人恐怖症だったので、はたしてサービス業ができるか不安だったが、やると言った以上はやらねばならなかった。

「よliや」はあまりの忙しさで、従業員が2人辞めてしまい、人手が足りなくなって、僕にお呼びがかかったそうだ。
今日からすぐに店長の指揮下に入り、働くことになった。
緊張のあまり最初は「いら・し・しゃいませ!」と舌が回らなかった。
でも店内はジャズがBGMの落ち着いた雰囲気で、お客さんと会話を楽しんでいるうちにリラックスして仕事ができるようになった。
注文を取ったり、食べ物を運んだり、お皿を洗ったりと初めて経験することばかりだったが時のたつのも忘れるくらい夢中で仕事をした。
「いらっしゃいませ」「ありがとうございます」と大きな声で言うのも慣れてきた。
「初めてにしちゃ接客うまいね〜」と店長に褒められて、とても嬉しかった。
店長が言うには、まごころを込めて接客すれば自然と丁寧な言葉遣いになるのだそうだ。

自分で作った店で働けるなんて幸せだなあ。
あそこの壁は苦労したし、配線をショートさせて、停電させたこともあった。
床に穴を開けていたら、ピットまでぶち抜いてしまったときはどうなることかと思った。失敗の連続だったけれど、今となってはどれもいい思い出だ。
そこらじゅうに僕の思い出が染み付いていた。
建築業よりサービス業のほうがおもしろいぞ〜。
僕は自分のお店持ちたいと思い始めた。
僕は一心不乱に居酒屋で働き始めました。
玉ちゃんのことはまったく忘れていました。
この恋愛度数は意味があるのか?
0%のままじゃんか〜。管理人も困惑気味です。
ちなみに上の写真と本文は一切関係がありません。
(一切関係がないこともないか…)
店内の様子が写っているものがこれしか無かったもので…。

次回予告
日曜を挟んで次の日に、パントリーの仕事をすることになりました。
居酒屋の裏側の仕事とは?
第七話 パントリーの仕事