幻想編

第五話 ショック!30万円紛失!

登場人物紹介 首都高速用語解説

前回までのあらすじ…。
ようやく居酒屋が完成し、玉ちゃんの名前も分かりました。
でもまだこの時はお互いに興味がありませんでした。

幻想編とは…?
居酒屋で働いていたときのことについて書いていきます。

1999年11月24日(水)

今日から「よliや」の開店だ。
材料の買出しをするために、車で東川口のチーフの家まで行く。
眠そうな目をしたチーフは昨夜遅くまで仕事をしていたという。
「角上」という築地のような魚屋へ行く。
ここの魚は新潟の柏崎から直送されていて、いつも新鮮な魚が揃っている。
だから料亭やすし屋のプロたちが買い付けにくるほどすごい。
もちろん普通の人も買える。
チーフは活きのいいアジやサンマを選んでいくが僕にはどれが活きがいいのかさっぱり分からない。
隣のスーパーで野菜などを買い込んで、仕入れ終了。
赤羽の「よliや」でチーフと材料を降ろして、僕はお好み焼き屋へ行く。
僕は監督で、図面どおりに職人がやるように指示する。
内装を解体して、下のトラックに廃材を積むのを手伝った。

1999年11月30日(火)

準和風に改装されたお好み焼き屋の引渡し日。
立ち会っていた社長に、「いつから休めますか?」と聞いたら「明日から3日間休んでいいよ」と言われた。
やった〜久々に休みだ〜。

1999年12月1日(水)

今日から3日間休み。あの人への手紙の返事もやっと書けるぞ〜。
今まで家に帰って寝るだけだったので、久しぶりに給料の入っている机の引き出しを開けてみる。
「あれ?ない…無いぞ〜」
どこだ、どこだ、どこだ〜。ないぞ〜。
あちこち探しますがありません。
チクショー!汗水たらして稼いだ金が無いぞ〜。
僕は青ざめて母に聞きますが分かりません。
妹も疑ってみますが、知らないと言う。
妹の目は嘘をついている目ではないので信じるしかありません。
じゃいったい誰が取ったんだ?アイツか?
「30万円盗まれた〜」と大騒ぎしていると、母が積み立ててくれていた30万円をもらうことができ、ほっとしたが、これも元はといえば僕のお金なので、悔しさが募る。
チクショ〜誰だよ〜。
俺は1ヶ月間何のために働いたんだ?
30万円盗まれたという、ショッキングなできごとを面々と綴った手紙をあの人に出した。
助けて〜。
いろんな人を疑い出す自分が嫌になった。
紛失か盗難なのか分からなかったので、警察には届け出をしませんでした。
30万円無くなったショックで、あの人に救いを求めます。前回より10%ダウン。
また0%かよ…。
次回いよいよ玉ちゃんとの接点が…。

次回予告
30万円紛失は謎のまま、仕事をすることになりました。
第六話 ホールの仕事