幻想編
| 第二十一話 | 送別会前のデート |
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| 登場人物紹介 | 首都高速用語解説 |
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| 前回までのあらすじ…。 居酒屋を改築して、その店で働くことになった僕。 私生活では泥棒に2度も入られますがその泥棒は捕まりました。! 好きだったむつみさんが自殺未遂をしてしまいました。 気になる女の子のお嬢様との恋はあっという間に終局してしまいます。 玉ちゃんとはプライベートなお別れをしましたが…。 幻想編とは…? 居酒屋で働いていたときのことについて書いていきます。 |
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| 2000年3月25日(土) 玉ちゃんの大事な送別会の日だっていうのに朝から忙しい。 母を杉並まで送り、よりやに行ってランチの準備をした。 最後のお客が帰ったのは13時過ぎ。 約束の時間はとっくに過ぎている。 大急ぎで着替えてよりやを出た。 寮の前まで行き、玉ちゃんのPHSに電話をかける。 玉ちゃん:「モジモジ〜」 けだるい眠そうな声が耳に入ってきた。 かず:「今寮の前なんだけど…」 玉ちゃん:「え?マジで?ちょっと待ってて」 かず:「うん」 30分待っていると扉がガチャリと開いた。 玉ちゃん:「ちょっと中に入って」 かず:「うん」 もしかしてOKなのか? チャンスなのか? ドキドキしながら部屋に入った。 ありもしない妄想がまたもどんどんふくらんでいく。 しかし、玉ちゃんは身支度を整えている。 どうやら、外で待たせておくのは悪いので、ちょっとした気遣いだったようだ。 そうだよなあ、いきなり展開が変わるなんてねえもんなあ。 「準備できた!」というので一緒に部屋を出た。 おそらくこの部屋に入るのも今日で最後だろう。 今日は玉ちゃんと最後の○○をたくさんしなければならない。 玉ちゃん:「食べた?」 かず:「ううん、まだ」 玉ちゃん:「じゃご飯食べにいこっか」 かず:「いいね、お腹ペコペコだよ〜」 駅ビルでお昼を食べることにした。 玉ちゃん:「いつもご馳走になってるから今日は私が出すよ」 かず:「ほんとに〜。ありがとう」 玉ちゃんの優しさが体にしみる〜。 もう一度寮へ帰り記念写真を何枚か撮った。 ![]() かず:「この寮も最後だもんね」 玉ちゃん:「うん」 僕らは池袋へ行くため埼京線に乗った。 吊革につかまりながら、ぼんやりと流れる景色を見ていた。 「もう会えない」そう思うと、寂しさを我慢することができなかった。 どうして僕の恋は毎回うまくいきそうになるとダメになるのだろう? 「いやいや、今はそのことは忘れて精一杯楽しもう」 かず:「好きだよ」 さりげなく言ったので他の乗客がこちらを向くことは無い。 相変わらず埼京線は緑色の車体を揺らしながら、池袋へ向かって走っていた。 玉ちゃん:「私も…」 しばらくして、僕の頬にやわらかい感触があった。 電車が揺れているので何かが当たったようだ。 思いなおして玉ちゃんに聞いてみる。 かず:「今、何かした?」 玉ちゃん:「ううん、何もしてないよ」 玉ちゃんは僕と目を合わさずうつむいている。 僕は玉ちゃんが何をしたか分かった。 かず:「俺もお返ししていい?」 玉ちゃん:「ダ〜メ!」 かず:「ちぇっケチ!自分だけずるいなあ」 玉ちゃん:「私が韓国から帰ってきたらいいよ」 かず:「ほんとに?その約束忘れるなよ」 玉ちゃんの顔に笑顔が戻っていた。 東武デパートのHMVで韓国のお勧めCDを玉ちゃんに選んでもらう。 当時はブームでも無かったので、数は少なかった。 玉ちゃんはチョ・ソンモというアーティストを選んだ。 女性みたいな顔立ちをしていたが男性歌手だという。 次にパソコン売場へ行った。 かず:「韓国にもパソコンある?」 玉ちゃん:「バカにしないっでよ〜」 かず:「じゃあやり方わかる?」 玉ちゃん:「それは分からないけど…」 僕は玉ちゃんにキーボードの打ち方を教えてあげた。 しばらく考えた玉ちゃんは、パソコンの画面に文章を打ち始めた。 「わたしはかずさんのことが好きです。」 かず:「うん、ありがとう。嬉しい」 ところがその後玉ちゃんは「うそ。」と入力したので「わたしはかずさんのことが好きです。うそ。」という文章になった。 かず:「はあ?なんでだよ〜」 玉ちゃんは僕の困った顔を見てゲラゲラ笑い出した。 さらにその後今度は僕が「の反対です。僕は玉ちゃんが好きです。」と入力した。 その後玉ちゃんが「お世話になりました。ありがとう。」 と素直な気持ちを入力した。 お世話になりましたという言葉の中には、もう会えないという意味が含まれ、僕は涙が出そうになり、「わたしはかずさんのことが好きです。うそ。の反対です。僕は玉ちゃんが好きです。お世話になりました。ありがとう。」という文章をそのパソコンに保存した。 いつかはこのパソコンは無くなってしまうのだろうけど、今日の出来事は僕らの心の中に永久保存された。 |
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| カクテルを作ろう! | その15 | バラライカ |
| カクテルグラスを用意します。 ウォッカを30ml、ホワイトキュラソー15ml、レモン果汁15ml をシェーカーに入れてシェイクします。 『バラライカ』 Balalaikaとはギターに似たロシアの弦楽器のこと。ホワイトキュラソーとレモンジュースをシェイクしたバランスの良い仕上がりはバラライカの透き通った音色のような飲み口。ウォッカをジンに代えるとホワイト・レディになる。 出典:「ナツメ社 カクテル300」 |
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| 次回予告 池袋でデートしたあと自宅へ一旦帰りました。送別会に行く準備をしていると玉ちゃんから電話がありました。 |
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| 第二十二話 | 送別会 |
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