幻想編

第一話 2年後韓国へ帰る君へ

登場人物紹介 首都高速用語解説

前回までのあらすじ…。
玉ちゃんとの出会いを振り返ります。

幻想編とは…?
居酒屋で働いていたときのことについて書いていきます。

2004年8月12日(木)

2年後韓国へ帰る玉ちゃんへ。
僕は玉ちゃんが好きです。
玉ちゃんが日本からいなくなってもずっとずっと好きだよ。
長い間僕の恋愛ごっこにつきあってくれてありがとう。
付き合ってる間、僕は幻想を描き続けたんだ。
玉ちゃんが僕の恋人というありもしない幻想を…。
叶わぬ恋だと最初から思っていました。
こんなつまらない男に長い間友達でいてくれたことにはとても感謝しています。
僕は不細工で、背も小さいし、頭も良くないし、経済力も無い。
何にもいいところの無い僕が玉ちゃんの恋人になれるとは思っていなかったよ。
でも、がんばったんだ。
がんばって恋愛ごっこしたんだ。
玉ちゃんを好き、今もこの気持は変わらないし、この先もたぶん変わらないと思う。

映画を見て泣いている玉ちゃんが好き。
気が強そうだけど寂しがりやの玉ちゃんが好き。
「雨が降ると汚いものがみんな流れるでしょ?だから天気は雨が好き」と言った玉ちゃんが好き。
でも僕が玉ちゃんの恋人になる資格はなく、ましてや一生を共に過ごすパートナーになれる訳もなく…。
そんなこと玉ちゃんと出会ったその日からわかっていたはずだけど…。
僕は夢を見続けた。
あの時僕の夢の中で僕と玉ちゃんは恋人だった。
こんな僕に付き合ってくれた玉ちゃんありがとう。
玉ちゃんにとっては無駄な時間だったよね。
ゴメンネ。
日本を思い出すとき、バカな男のことも思い出してもらえると嬉しいな。
最後くらい空港まで見送りさせてね。
僕は幸せだったよ。
だって、世界の中で一番美しい心と体を持った玉ちゃんと知り合って、喧嘩したり、泣いたり、笑ったりできたんだから。

2004年8月12日(木)
僕はこの手紙をいつ出せるんだろう…。

次回予告
1999年11月まで時間が戻ります。
僕たちが改装している居酒屋の開店まであと2週間しかありません。
間にあうのかな?
第二話 従業員募集