ウィングド・スピアー   (Winged・spear
 
鉾槍
全長・1.8〜2メートル,重量・1.5〜1.8キログラム
ウィングド・スピアーは、ソケット部に短い突起のある槍です。

ウィングド・スピアーは左右対称の長い穂先を持っており、ソケットで柄に取り付けられています。
このソケットに2つの短い突起が有り、これがまるで羽根のようであった事からこの名前が付いたとされています。
この羽根は投擲した際に、深く刺さりすぎ抜けなくなることを防ぐ物でした。

ウィングド・スピアーは5〜6世紀頃、フランク人により用いられた武器の1つです。
昨今では騎兵用の槍とみなされる事が多いようですが、当初は歩兵も使用していたと考えられています。
しかし、8世紀以降になるとほぼ騎兵専用の槍として用いられるようになりました。
槍を構えた騎兵による突撃の際、相手に突き刺しても抜けなくなるの防ぐ為、ウィングも更に大きくなりました。

 

 

森の木々の合間から見上げる空は青く…。
真っ白な翼を持った小鳥達が飛んでいく…。

鳥はいいな〜。
「……何を黄昏ているんですか…。」

いや、何となくな…。

「それで?今日持っているその武器は…。」

ん?これか〜?
これはウィングド・スピアーといってな〜。
ほら、この穂先の横に翼みたいな部分が有るだろ〜?
これがその名の元になった部分さな〜。

「へぇ…はっ!まさか!?」

ん?どした〜?

「これで空を飛んで飛距離がのびるとか…。」

無い無い無い〜。

「あれ?それで空なんか見上げて鳥を眺めていたんじゃ…。」

いや、関係ないから〜。

「むぅ!紛らわしい事しないでください!!」

何処がだ!何処が紛らわしいと〜!

「むぅ!そういうこと言う人はこうです!!」
(すちゃっ!ざくぅぅっ!!)
ぐぎゃははぁぁぁあ〜〜!!

「あっ…あれ?あまり深く刺さらない…。
 はっ!そうか!分かりましたよ師匠!
 この羽って深く刺さって抜けなくなるのを防ぐためのモノなんですね!!」

…………。

「師匠?聞いてます?」

…………。

主からウィングド・スピアーを奪った弟子!そのまま頭上で振り回し構えなおすや否や一気に突き刺す!
っておい…主…動かないんですけど…?
地面に倒れて動かない主をスピアの先でつつく弟子…。
つつくな、つつくな…。

「武器と防具 西洋編」 新紀元社
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