ウォーキング・ソード   Walking・Sword
タウン・ソード (Town・sword)
刀剣
全長・60〜70センチ,重量・0.5〜0.7キログラム
ウォーキング・ソードは、一般市民が日常用いるために作られた刀剣です。

ウォーキング・ソードは、別名タウン・ソード(Town・sword)とも呼ばれており、一般市民が日常用いていて邪魔にならない長さで、細身で軽量に出来ています。
刀身は尖った切先と、細い剣身をしており、柄の部分に敵の剣を受け止め、絡めてその刃を折る等の工夫が凝らされています。

16世紀当時、日常生活において盾や鎧等の武具の一部を身に付けて歩くことは、別段変わった事でも何でもなく、当然のように刀剣を所持することはごく普通の習慣でした。
しかし、18世紀末頃になると、一般市民が刀剣を携帯することが無くなり、しだいに軍人や貴族等の限られた階級の持ち物となりました。

 

 

草木も眠る丑三つ時…。
最近、倉庫から不審な物音がするらしい…。

「師匠〜〜、やっぱ、止めましょうよ〜。」
あのなぁ……お前が気になる言うたんだろが〜!

「でもほら♪気のせいかもしれませんし♪」

…ほぅ?で、気のせいと言う事にして、また夜中の物音に大騒ぎすると…?

「えっと…そうだ!ボクは暖炉の間を守護しますので!こっちは師匠が…。」

じゃかましいっ!気になる本人が来ないでどうする〜!

「ふぇ〜ん!!」

……コツ、コツ、コツ…。

「……師匠…今何か…。」

しっ!

……コツ、コツ、コツ…。

「ひっ!!けっ剣が!剣がひとりでに動いています!!」(ダッ!!)
逃げるな〜〜!!!
んっ!?あれは!ウォーキング・ソード〜!

「歩く剣ですか!?やっぱ呪われてるとか?あっ!幽霊がとり憑いているんだぁ!」
(ギュッ!)
首がっ!入ってる!入ってる!いっ息がっ……おっ折れる折れッ!!

「あっ…。」

っかはっ!!…はぁはぁ〜〜。
っとに…別に呪われても、とり憑かれてもいないから〜!よく見てみろ〜!

「ふぇ?」

「ンニャ?」
(コツコツコツ…)
ライチのイタズラだったみたいだな〜。

「……えっ?」

はぁ、この剣は町中で持ち歩く為の剣、故にウォーキング・ソードって名前なんだ〜。
だいたい、剣が勝手に動くわけないだろう〜?

「あは…はははははは…。」

人騒がせなライチのイタズラ…いや、剣の稽古か?
何にせよ、この夜以来、不審な物音は…。
……コツ、コツ、コツ…。
……あれ…?

「武器と防具 西洋編」 新紀元社
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