庵の裏で何やら準備中の主…。
??作業台に重そうな鎧…いったい何をするつもりなのやら…。「師匠、今日は何をするんですか?」
ん?来たか…今日はコイツを使って…。
「何です?この両手剣?」
ん、それはだな〜。
「せぇい!でりゃ!だりゃぁぁぁ!!」
だぁ!振り回すなこんのバカモノが〜!!
「何がですか!両手剣といえばその重みと遠心力を利用して一気に切りつけるものじゃないんですか!」
うむ…一般的なイメージとしてはそうだが…こいつはその重さゆえに両手を使う剣ではない〜!
この刀剣トゥハンド・フェンシング・ソードというのだが…。
「フェンシングですか?それじゃ片手で…。」
……分かった…分かったから普通に片手で振り回そうとするな…。
「え?何か違うんですか…?」
……とりあえずお前は人の話を最後まで聞けるように成れ…。
でだ!これは簡単に言ってみれば『技』を出す為に、両手を使うようにされている剣なんだ〜。
「『技』…ですか?」
そう、その為にこうして此処に鎧と台がある〜。
まずはその鎧を身に着けろ〜。
「はい。」
ん、そしたらこの台にこうして…。
「師匠師匠!今…そのダイコン何処から出したんですか…。」
気にするな〜、それでこのダイコンをだ、その剣を構えて輪切りに…。
「でぇりゃぁぁぁぁ!!」(ばすんっ!!)
………。
「やりました♪」
どあほう〜!!誰が一刀両断しろといった〜!
「えぇ!でも!ちゃんと輪切りに…。」
なっとらんわ〜!!自分は細かく輪切りにしろと言おうとしたんだ〜!
まったく…台ごと両断するやつがあるか…。
「そうは言いますけど…この両手剣でそういう細かい作業は難しいですよ?」
そんな事は十分にわかっている〜。
この刀剣はそういった技術を身につけるために、練習用として使われていたそうだ〜。
「もしかして…この台の上の物を輪切りにするのもその練習とやらなんですか?」
もしかしなくてもそのとおりだから〜。
「え〜!ボクそういう細かい作業は一寸…。」
はいはい、そういう言い訳はいらないから、ちゃっちゃとやるやる〜。
「え〜〜〜〜!!」
森に響くは弟子の不満声、珍しいこともあるもんだ…主がまったく無傷だ…。
「でぇりゃぁぁぁ!!」
どわぁぁ!!ばか!こっちに向けて振り回すな〜!!
……それも時間の問題やもしれぬが…。
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