テグハ   (Tegha)
 
刀剣
全長・90〜100センチ,重量・1.6〜2.2キログラム
テグハは、大きく湾曲したトルコの刀剣です。

テグハは16世紀にインドで誕生したタルワールが、16世紀中頃になりモンゴルからトルコへと伝わったものとされています。
形状は片刃の湾刀で、十字型をした棒状の鍔とナックルガードを備えています。
握りの中央が膨らんでおり、握りやすくなっています。
刃の形状からも分かるように、かすめ切る事を目的とした刀剣です。
テグハはトルコの刀剣の中でも最も刀身が湾曲しており、こうした形状のものを「モンゴル風」と呼んでいます。

トルコにおいてテグハの寿命は短く、17世紀になるとインドとペルシアでしか見る事が出来なくなりました。
ただし、両国のテグハには違いが有り、インドの物は刃の根元部分に刃先が有りませんでした。

 

 

何やら刀剣らしきものを手にたたずむ主。
手には…真っ白な紙が1枚。

ここに取り出だしたるは1枚の紙〜。
1枚が2枚に〜。
2枚が4枚に〜。

「…何をやっているんですか…。」

ん?ガマの油売りって知らない〜?
ほらほら紙ふぶき〜♪

「…散らかるから止めてください…。」

むぅ…。

「で?その刀剣どうしたんです?」

これか〜・
これはテグハという刀剣だね〜。

「普通の刀剣ですね…。」

まぁね〜。
これといった特性があるかと問われると…。
ぶっちゃけ無いかな〜?
使用されていた期間も短かったし〜。

「へ〜…。」

もともとはトルコの刀剣だったんだけどね〜。
インドなんかの方にも伝わって…。
そうそう、トルコのはちゃんと根元まで刃があるんだけど…。
インドのは無いんだよ〜。

「何ででしょう?」

まぁ…もともと、かすめ切るのを目的としていた刀剣だから〜。
根元に刃が有っても意味ないし、んなトコロ加工する手間を省いたのかもしれないね〜。

「なるほど…。
 ところで、さっきのガマの油売りっていったい?」

あぁ、ガマの油売りはね〜。
こうして切れる刀で紙を切って見せた後、こんな風に自分の腕も切ってみせるんだけど…。
実は刃が有るのは刃先のほうだけ〜。
根元に刃は無く、赤い染料を塗ってあるのさ〜。
ちょうど、このテグハみたいな感じだね〜。

「なるほど…納得しました。
 でも師匠、刃が無いのはインド式の物ですよね?
 それ、トルコ式の物じゃないんですか?
 明らかに流血してますし。」

………ぎゃぁぁぁぁぁ〜〜〜!!

「って!気づかなかったんですか!?」

刀剣テグハ。
根元に刃が無いのはインドの物。
あいにく、主が手にしていたのはトルコの物。
…うっかり勘違いの代償は…地味に痛かったようだ。

「武器と防具 西洋編」 新紀元社
「武器辞典」 新紀元社