スティレット   (Stiletto, Stylet)
 
短剣
全長・20〜30センチ,重量・0.1〜0.3キログラム
スティレットは、錐状の短剣です。

スティレットの剣身は細く鋭く、刀身を真横に切断すると切り口が三角形や四角形をしています。
この形状からも分かるように、スティレットは切り裂くのではなく、突き刺す事を目的とした短剣です。
柄の先には球形、あるいは楕円形をした柄頭がついており、小型の鍔の先にも柄頭同様の物が付いています。

スティレットの名称は、蝋板に文字を書く道具である「ステュルス」からきているとされています。

スティレットは簡単に持ち運べるうえ、突き刺す事を目的に作られていた為、都市の治安を脅かすものとして携帯を禁じられていました。
にも拘らず、広い地域で使われていたとされています。

 

 

何やら木の板で細工中の主…。
好きだよね、こういう何か作る作業。

ふんふんふん〜♪
「師匠?何作ってるんですか?」

ん〜?ちょっとな〜。
あ、ちょっと其処に有るナイフとってくれ〜。

「はいはい…ってあれ?」

どした〜?

「あの…これナイフですか?
 刃が変な感じなんですけど…。」

ん?あぁそれね〜。
これはちょっと変ったタイプの短剣でね〜。
突き刺すことをメインにしたモノなんだよ〜。

「それでこういう形なんですか?」

うむ、貫通力は大したものでね〜。
簡単な革鎧や何かなら容易く貫けたそうだ〜。
そんな訳で、これを街中で持ち歩く事は禁止されていたんだね〜。

「何でです?」

…あのね、切ることを目的とした短剣なら日常生活で色々使うだろうから持ち運んでいてもあれだけど…。
何処の世界に何かを日常的に突き刺す事があると〜?

「あ…。」

まっ、街中で短剣持ち歩くこと事態がどうよという気がしないでもないがな〜。
っと…そりは兎も角、これでこの板にキリキリと穴を開け…。

「…師匠?」

よしっと…何だ〜?

「何時も師匠は言ってますよね?
 武器を妙な事に使うなと…。」

あ〜……。

「今のは良いんですか!!」

なんの!木の板バリうぎゃぁ〜〜〜!!

弟子によるスティレットの一突き!
とっさに木の板を掲げた主だったが、そんなモノはあっさり貫かれた!
鋭い切っ先が主を襲う…。
ちょうど額にサックリと♪

「武器と防具 西洋編」 新紀元社
「武器事典」 新紀元社