サクス   (Sax)
 
短剣
全長・30〜40センチ,重量・0.2〜0.3キログラム
サクスは、大き目の戦闘用ナイフといった短刀です。

サクスは真っ直ぐな峰に鋭い切先を有した片刃の短刀です。
握り部分がやや峰側に湾曲しているという特徴を持ちます。

サクスはサクソン民族固有の短刀です。
青銅器時代からハルシュタット文明(B.C500〜紀元前後)にその原形が誕生したとされています。
4〜6世紀のサクソン人達の民族大移動の時期から中世初期になるまで彼らの左腰に長剣と共に吊るされていました。
騎士道の到来と共に家庭用ナイフとして扱われるようになり、また野戦における騎士の装備として、長剣や槍と共に用いられるようになりました。

 

 

テーブルの上にずらりと並んだ短刀類…。
手入れの最中ですかな…?

「師匠、短剣の手入れですか?」
うむ、この間キャンプで使ったしの〜。
それに短剣類は補助武器的な役割が多い分、メインの武器に比べて消耗が少ないからの〜。
使ってない物も出来るだけ手入れはしてやらんと〜。

「そういえば…メインの武器は壊れたりする話は聞きますけど…。
 補助というかサブというか…そういう武器ってあんまり壊れませんよね?」

まぁ使うのが戦闘時よりも野営時だったりするからな〜。
あんまし無茶な使い方というのもしないせいなんだろ〜。

「でも戦闘時に使えない事はないんですね?」

うむ、曲がりなりにも戦闘用ナイフとして作られたわけだしね〜。
ただ…このサクスみたいに一般家庭向きと戦闘向きに分かれたのもあるが〜。

「へぇ…で?こっちはどっち向きなんですか?」

どう思うかね〜?

「う〜ん…先端も鋭いですし刃も鋭利ですですね…。」

そりゃそうだ〜、そうでないと使い物にならないだろが〜?

「ちょっと黙っていてください。」

へいへい〜。

「う〜ん…使い勝手も良さそうだし…。
 …分かりました!」

ほう〜?

「ずばり戦闘向きですね♪」

…なんでそうなる…。

「へ?違うんですか?」

あのな…一番最初に自分はなんと言った…。

「へ?」

キャンプに使った言うたよな〜?戦闘用ナイフをキャンプに持って行ったりしないぞ、自分は〜。

「えぇ!でも…ほら!こうして相手を掠め切ることだって…。」

ん…まぁ…一時期は戦闘用でもあったわけだが…。
って危ないから振り回す…。

シュパッ♪…ハラリ…

「…あ…。」

…あ…じゃないわ〜!!

「いえ…でも…うぷぷぷぷぷぷ!!」

笑うな〜!!

「あははははは♪」

サクスをブンブン振り回す弟子。
その先端が主の額をかすめ…前髪をザッパリと♪
うわ〜…すごい髪型に…。
尚、主に前髪が有るか否かは気にしてはいけない…。

「武器と防具 西洋編」 新紀元社
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