リング・ダガー   (Ring・dagger)
 
短剣
全長・30センチ程度,身幅・2センチ,重量・0.25キログラム
リング・ダガーは、アンテニー・ダガーの発展系と言われている短剣です。

14世紀の中頃に登場し、その世紀の終わりには姿を消しています。

両刃と片刃のモノがあり、両刃の剣身はやや緩やかにカーブしており、刃先に向かい刃厚を厚くしています。
切ることを目的に使われていたと考えられています。
リングの名称は柄頭に、紐などを通す輪をつけたことから来ています。
戦士達は、このダガーにつける専用の鎖を作らせ、鎧に繋ぎ、戦闘中でも落として無くすことがないようにしたそうです。
また、一般の人達も輪に紐を通すことで不用意に落とすことを防いだそうです。

この形状のモノはヨーロッパの古代文明の頃から発見されています。

 

 

今日も平和な深きも…
スカンッ!!
……訂正、さっきまで平和だった深き森…。
森の樹木に突き刺さる刃、形状からするとダガ−のようだが…?

おっとぉぅ!!!
ズガンッ!!

「せぇいっ!!」

クンッ!

「更に!!」

ズガッ!!!

だぁぁぁぁ!!!

木の幹に刺さったダガ−が、何故か独りでに抜けると弟子の手元に戻っていく…。
これは何かの魔法か!?

だぁ!とっとっ!!お前何時の間にこんな高度な技を〜!?
「師匠がフラフラ遊んでいる間です!
 はっ!!!」

ザザザザザ……。

ぬぉ!だが甘い〜!

ダガ−が本来であれば有り得ないような動きをして主を襲う…。
が!主が木の枝を何も無い空間に投げると、それが弾けてナイフが地に落ちた…。

「くっ!やりますね!!」
ふぉっふぉっふぉっ♪

「ですが!まだまだいきます!!」

弟子が手首を捻ると地に落ちたはずのナイフが宙を舞う…。
どうやら、ダガ−の柄の輪の部分に、細いワイヤーを括り付けて操っているようだ…。
さっき主はこのワイヤーに木の枝を当て、威力をそらしたのだろう…。

「はぁっ!!」
なんのぉうにゅえ!?

「すきあり!」

んにょうえぁ〜〜!!

再び木の枝で弾こうとした主、しかし手に取ったそれは、折れ落ちた木の枝ではなく、地中に埋まった巨木の枝が突き出したモノだった。
故に、退きぬく事が出来ずに…合掌。

「武器と防具 西洋編」 新紀元社
「武器事典」 新紀元社