パリーイング・ダガー   (Parrying・dagger)
 
短剣
全長・30〜40センチ,身幅・70センチ,重量・0.3〜0.4キログラム
パリーイング・ダガーは、スペインやイタリアで、特に防御の為として発展した短剣です。

16世紀の初めに、騎士達の儀式的な決闘が廃されると、貴族や兵士の間で私闘が行われるようになりました。
このような私闘は時と場所を選ばず起こるため、レイピア等を携帯することが日常的となり、相手の攻撃を受け流すモノが必要となりました。
当初は剣の鞘やマントなどを使用していましたが、次第に短剣を使う事が一般的となり、剣とは反対側に携帯するのが常となりました。

パリーイング・ダガーには多くのバリエーションがあります。
中には刀身が3本有り、ボタンを押すと3つに別れるなど、かなり凝ったつくりのモノなどもありました。

 

 

庵の武具倉庫…。
其処にはひと癖もふた癖も有りそうな武器がゴロゴロしている。

ん〜ここがこうなってと…。
「師匠!剣の稽古しましょう♪」

ん?あぁいいぞ〜。

「それじゃ行きます!」

ぬおっ!
(ガキンッ!)
「くっ…やりますね…。」

この…いきなり切りかかってくるな〜!とっさにダガーで受けたものの危ないじゃないか〜!

「たまには師匠も全力でやらないと。体鈍っちゃいますよ♪」

まぁ良い…それじゃいこうか…?
(ジャキンッ)
「わっ!3枚刃になった!?何ですかそのダガー!?」

ん?此れか?これはパリーイング・ダガーと言ってな〜。
受け専用のダガーだ〜。

「へぇ…よく出来てますね。」

うむ、刃を増やしたぶん、相手の剣を絡め取ることが出来やすくなってるんだね〜。

「ふむふむ、なるほど…。
 あっ!でもこれだけ刀身が細くなってしまうと、あまり強力な斬撃には絶えられないんじゃないですか?」

確かに、剣によってはへし折られるだろうね〜。
だけど、此れを使って防ぐのはレイピアなんかの軽めの刀剣だから〜。
受け止めるというよりも、払ったり、絡め取るのが主となってくるだろ〜。

「なるほど…それじゃ続きと行きますか♪」

お〜って!ちょっと待てぇぇぇぇ!!
お前…その全長2メートルを越すような大剣は…。

「いっきま〜す♪」

のわぁぁぁぁ!!!

全長2メートル…いったい何処からそんなモノを持ち出したのか…。
それが繰り出す破壊力は計り知れず…扱うのは弟子だし…。
とうぜん、主の構えたパリーイング・ダガーなんぞ何の役にも立たないわけで…。
えぇと…武器は状況に合わせて使い分けましょうということで…。

「武器と防具 西洋編」 新紀元社
「武器事典」 新紀元社