パラッシュ   (Pallasch)
パラーズ (Palasz),パロッス (Pallos)
刀剣
全長・100〜110センチ,重量・0.9〜1キログラム
パラッシュは、17世紀に誕生したドイツの刀剣です。

パラッシュは槍のような切先をした広刃の直刀です。
この事から切り裂くことよりも、刺突を目的とした刀剣であったことがわかります。
主に騎兵達が使用していたとされ、ポーランドの騎兵達はパラッシュを馬の鞍に下げ、自らの腰にはサーベルを下げていたとされています。
これは明らかに彼らが用途別に扱う刀剣を変えていたことを物語っています。

パラッシュは東欧で広く使われており、ポーランドでは「パラーズ」ハンガリーでは「パロッス」と呼ばれていました。

 

 

森の空き地に木霊する掛け声…。
どうやら弟子が刀剣の訓練をしているようだが…。

「でぇい!せぇい!はぁ!!」
おう!せいが出るの〜。

「あっ!師匠!」

茶を持ってきてやったぞ〜感謝するように〜。

「はいはい…それじゃもうちょっとやってから頂きますね。」

うむ〜。

「でぇりゃ!はぁ!!せぇぃ!」

………お〜い……。

「はっ!せぃっ!とりゃっ!!」

おいってば〜!!

「…?何ですか?」

いや…お前さっきから何をやっている…?

「なにをって…素振りを…。」

…あのな…お前が今持っているパラッシュは刺突向きの刀剣だぞ〜?

「え?そうなんですか?でもなんだか普通の刀剣に…。」

いや、まぁ一応騎兵達が使用していた刀剣だしの〜。

「騎兵が使っていたんですか?」

そだよ〜。

「じゃ…騎兵は刺突しか攻撃手段が…。」

いやいや、ちゃんと切り裂くタイプの刀剣も持っていたから〜。

「それじゃ切り合う時はそっちを使ったんですね?」

おそらくな〜。

「でも…そんな頻繁に使い分けていられるんでしょうか…?」

うむ…恐らくは敵に突撃をかける時はパラッシュを前面に突き出し、その後の乱戦ではもう一方の刀剣を用いたんじゃなかろうかの〜。

「なるほど…。」

まっ、先に敵に突っ込まれ、乱戦にでもなっている時や、切り裂くタイプの刀剣が折れてしまった時は、パラッシュを使って切り合いもしたと思われるけどな〜。

「なるほど…という事は…。」

ん〜?

「別にコレで切り合いしても良いんじゃないですか!!
」(ずばしゅっっっ!!)
ぎょぇあぁぁぁぁぁぁ!!

「ふぅ…さてそれじゃお茶にしよ♪」

だっだからといって…パラッシュで切りかかるな…ぐふっ……。

無言で赤い液体に沈む主…。
木陰に腰を下ろし、のんびりティータイムの弟子…。
辺りには茶葉のよい香りに混じって、微妙にアルコール臭が……。

「武勲の刃」 新紀元社
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