| 庵の一行、丘の上で刈取った干草を一箇所にまとめている真っ最中。 「よしっと…此れで最後ですね。」
うむ〜わはははは干草は暖かいの〜♪
「…って何干草の山に埋まってるんですか…。」
まぁまぁ気にするな〜。
「…ふざけてると突きますよ、これだって立派な武器になるんですから。」
ほう?お前にしては良く知っていたな〜。
そう、この一見農具にしか見えない此れ、実はミリタリー・フォークという名の武器なんだぞ〜。
「…冗談のつもりだったんですけど。」
…え〜とだな、まぁこれは元はただの農具だったんだが、それを軍事用に転用させた物といった感じかの〜。
使い方は今さっきお前が言ったように突き刺すのと…。
この二股に分かれた間に馬に乗った敵を挟んで、そのまま引き摺り下ろしたりできたそうだ〜。
「元は農具と言うことは世紀の軍隊じゃあまり使われなかったんじゃないですか?」
うむ、一応正規軍に採用されてはいるようだが…。
恐らく一番使ったのは、日常的に使っていた農民なんかの即席兵達だろうね〜。
下手になれない剣なんか振り回すより、遥かに使い勝手が良い訳だしな〜。
「なるほど。」
ふむ、もうそろそろ日が暮れるな〜。
「そうですね、それじゃ帰りましょうか♪」(ひょい♪)
はぐっっ!!!(さくっ)
「さぁ、今日の夕食は何にしましょうか♪」
ミリタリー・フォークを干草の山に突き刺し、丘を降りていく弟子。
…おや?主が干草の山から出てくる気配が無いぞ?
それもそのはず、弟子の突き刺した穂先が見事に主を縫いとめて…。
枯れた干草が夕焼けよりも更に紅く染まっていく…。
せっかくの干草濡らしてどうする!
|