森の片隅で1本の刀剣を手に息を潜める弟子の姿。
近くに主の気配はない…。
と、突然頭上で木の葉がガサリと揺れた…。「でぇいりゃぁぁ!!」
はい。こっち〜♪(パコ――ンッ!)
「いったぁぁぁ……。
って!何処から出てくるんですか!!」
何処からって…普通に後にある木の洞から…。
「…それが本当でしたら、この剣で木ごと切り倒すところですね…。」
あぁ、そりゃ無理だ〜。
その剣がいかに切ると呼ばれる剣でも〜。
「え?」
それはコピス、ギリシャ語で『切る』って意味からきとるんだな〜。
「そうなんですか?」
…あいかわらず、なんも知らんと使ってるの〜。
「あははははは。
でも、この剣。切るとか切り裂くとか、そんなイメージ沸かないですよね。
どちらかというと、やっぱり叩き切るって感じで…。」
まぁの〜。
他の様々な剣を見ておれば、そういう感想が湧くのも無理はない〜。
だが、この剣が誕生した当時、その地方には今お前の言ったとおり叩き切るタイプの剣しかなかったとしたら〜?
そんな中で、こうした曲刀が誕生したとすれば…。
けっこう、革命的だったのではないかの〜?
「なるほど…。」
理解できたかの〜?
「そうですね…出来ない事があるとすれば…。
いきなり木の洞から現れて、人の頭をトレイで叩く師匠の感覚くらいでしょうか。」
いやぁ…ちょっと優雅にティータイムとかしていたから〜♪
「ティータイム…?
それにそのトレイ…まさか!またボクのケーキを!!」
あははははは〜♪
「師匠!!!でぇいりゃぁぁぁぁぁ!!!」
ぎょうわぁぁぁぁ〜〜〜!!
弟子のケーキを勝手に食べた主。
咄嗟に木の洞へと逃げたが…その木もろとも、弟子の剣に切り倒された…。
注・通常、コピスの形状からしてこのような事はできませんのであしからず。
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