ジャマダハル   (Jamadhar)
 
短剣
全長・30〜70センチ,重量・0.3〜0.8キログラム
インドのイスラム教徒が用いる、突くタイプの短剣です。
インド地域以外では見られることはありません。
西洋でカタールと呼ばれる事がありますが、それは誤りです。

ジャマダハルは、得意な柄を持っており、2本の平行したバーと、その間に渡された握りとなる1・2本の横木から出来ています。
刃の長さはそれぞれまちまちで、形状も真っ直ぐなモノや湾曲しているモノと様々です。
鞘は皮で出来ており、貴金属や木彫りがはめこまれていることもあり、更にベルベットを巻いていることもあります。

ジャマダハルは、柄と握りが完全に別れて存在しており、握りが刃先に対して直角になっているため、手を突き出すだけで相手に致命的な傷を負わせることが出来ます。
ジャマダハルの刃は、真っ直ぐなモノが一般的ですが、S型に湾曲しているモノ、2股のモノ、刃が3本有り、握りのボタンを押す事で3股にするモノ、大小のセットになっており、大きいモノの中に小さい刃が入るモノ等があります。

 

 

弟子が何やら奇妙な物を持ち出してきたが…これは?

「師匠、たしかコレってカタール…。」
あ〜、それはジャマダハル…。

「カタールでしょ?」

いやいや、ジャマダハルという〜。

「でも、この間行った武器市場では…。」

…どんな市だ、それは…。
兎も角、それって西洋系の市場だったのでは〜?

「え〜と…あっ!そうです!」

やっぱり…これは元々ジャマダハルという武器だったんだが、西洋ではカタールとして親しまれているね〜。
実際、そっちでの呼び方のほうが有名だしね〜。
あながち間違いとも言えないやね〜。

「それじゃ良いんじゃないですか!」

まぁまぁ、それ言ったら元も子もないから〜。
そうだ、この武器、何気に色んな種類が有ってな〜。
ほら、コレが一番一般的な直刀タイプ〜。
で、こっちがスイッチ式〜♪

「わっ!刃が開いた!」

けっこう面白いだろ〜♪

「あっ!じゃこれは?」

あぁ、それは2つの刃が組み合わさっていて…。

「ん!くっ……抜けない!」

ん〜…随分長い事しまってあったからな〜。

「えぇい!せぇい!てぇい!」

おいおい、そんなにぶんぶん振りまわしたら…。

「えぇぇいっっ!!」
(すぽん♪)
刃が…。
(さく♪)
「あっ……。」

…ほら〜。

「……し…師匠?」

…ほら〜。

「痛く…無いんですか?」

……ほら〜〜〜!!

「うわぁぁぁぁ!!!」

額にサックリとジャマダハル(小)の刃が刺さった主。
あ〜……血がダクダク流れているし。
そんな状態で頭を前後左右にガクガク揺らしながら弟子を追いかける姿は…。
まさに………。

「武器と防具 西洋編」 新紀元社
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