ホースマンズ・ハンマー   (Horseman’s・hammer)
チェザガン (Czakan),チェカン (Chekan
打撃
全長・50〜80センチ,重量・1.5〜2キログラム
ホースマンズ・ハンマーは、金槌の形をした相手を殴打する事を目的とした武器です。

ホースマンズ・ハンマーは、柄と直角にハンマーのように平たい鎚頭と、鈎爪のように尖った2つの頭を備えています。
どちらでも相手を打つことが出来、特に頑丈な兜や鎧を着ている相手を、平たい方で殴ることで大きなダメージを与えることが出来ました。

ホースマンズ・ハンマーは、他の打撃型の武器同様に、徒歩の兵士が使用していたモノを、軽量化し片手で扱うことが出来るようにしたモノです。
ホースマンズ・ハンマーはドイツで生み出され、13世紀中頃から登場し、16世紀〜17世紀の間に活躍しました。
柄の部分を金属の帯で補強したモノや、鍔のようなモノを持ったモノなども登場しました。
ホースマンズ・ハンマーには様々なバリエーションがあり、特に東ヨーロッパには多かったようです。
また、ハンガリーでは
チェザガンczakan)、ロシアではチェカンchekan)と呼ばれています。

 

 

森に響くは木を切り削る音…。
どうやら主がまた何かを作っているようだが…?

ふぃ〜…さてと…とりあえずはこんなもんかな〜?
「お茶が入りましたよ♪」

おぉおぉ、すまないね〜…ずずずずず…。

「ところで師匠、何作ってるんですか?」

ふっふっふ〜出来てからのお楽しみさ〜♪
と言いたいところだが…まぁ、隠す事でもないからな〜。
ほれ、最近庵の壁や屋根が傷んできているだろ〜?
ソレの修理であって別に何か作るわけではないんだよ〜。

「そうだったんですか…。」

さて、一息入れたところで仕上げにかかるから…。
あっ!ハンマー持ってきてくれ〜。

「はいはい♪」

………
……

「持ってきました。」

……そうそうコレコレって、何でまたホースマンズ・ハンマーな訳かな〜?

「ははは…こっちの方が力ありそうですし。」

……あのな、修復作業するのに武器持ってきてどうするんだ〜!
しかも力は力でも破壊力だろうが〜!

「…せっかく持ってきたのに…師匠のバカ〜!」
(ぶんっ!)
ぬおわっ!
(バキッ!)
「あれ?」

いま、バキッ!って…。

恐る恐る振り返ると…。
弟子の振るったハンマーの先が、庵の壁をぶち抜いていた。
流石に破壊力はあるようだ。
……って、庵が傷んでいるのは、こういう事が日常茶飯事だからじゃないのか?

「武器と防具 西洋編」 新紀元社
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