グルズ   (Gurz)
 
打撃
全長・50〜70センチ,重量・1.0〜1.5キログラム
グルズは、変わった柄頭を持ったメイスの一種です。

グルズはインドやペルシャ等で用いられたメイスの一種です。
大きな柄頭を持ち、その形状はユニークで様々なデザインのモノが存在します。
その為、このような形状をしていると一概に言う事は出来ません。
使用法は他の打撃武器と同じく、相手を殴打することにかわりありません。

グルズには様々なデザインが存在しますが、有名なところではムガール帝国全盛期に作られたモノがあります。
柄頭がソフトクリームのように螺旋状に成ったモノ、3つに分かれているモノ等、凝った作りのモノが存在します。

グルズの武器としての寿命は火気の発達と共に途絶え、以降は王家の家宝や象徴として、派手な装飾をされたモノ等が作られるようになりました。

 

 

やたらと見事な装飾を施された木箱が1つ、倉庫の奥に雑然と置かれていた。
およそこういった場所に似つかわしくない木箱の中には…?

え〜と、確かこの木箱の中に…。
おぉ!有った有った〜♪

「師匠?それなんです?」

ん?これか〜?

「あっ!…師匠ももう年ですね。
 でも安心してください!そんな指圧器具使わなくても、肩叩きくらいボクがしてあげますから♪」

そうそう、最近じゃすっかり肩凝りが酷くなって…って違うわ〜!!
これは健康器具なんかじゃないぞ〜!
確かに使い道は叩くという点では合っているが…。
これはグルズという列記とした打撃系の武器だ〜。

「これで武器なんですか?何だか弱そうなんですけど…。」

うむ、まぁ確かに武器としての実用性はかなり初期に失われてしまってな〜。
後期に入ると王家の象徴みたいな、どちらかというとただの装飾品に成り下がってしまっているけどな〜。

「それなり下がりって言うんですか…。」

武器が武器としての地位を維持出来なくなったんだ、成り下がりだろ〜?

「そういうモンなんですか?」

そういうモンなの〜。

「それで?何で師匠がそんな品を持っているんですか?」

ん〜?聞きたいか〜?

「はい♪」

よしよし、それじゃ語って聞かせてやろう〜。
そだな、その間肩でも叩いていてくれ〜。

「はいはい♪」

そうさな…まずは何処から話したものか…。
そう、あれは自分がググッガガゲッ!!!

「え?ちょっと?師匠?どうしたんですか!?」

椅子に座り、何処か遠い目をしながら語りだそうとした主…。
肩叩きの為、後ろに回った弟子が拳を振り下ろした途端!
主の肩の辺りから何か嫌な破砕音が…。
声も無くうずくまる主、オロオロとする弟子…。
どうでも良いが、いったいこのグルズ、何処で手に入れたんだろう?

「武器と防具 西洋編」 新紀元社
「武器事典」 新紀元社