エグゼキューショナーズ・ソード   (Executioner’s・sword)
 
刀剣
全長・100〜120センチ,身幅・6〜7センチ,重量・0.8〜1.3キログラム
エグゼキューショナーズ・ソードは、死刑執行人の使用した刀剣です。

エグゼキューショナーズ・ソードは極刑と成った罪人の首を切り落とす為だけに開発された両手剣です。
やや広めの身幅をした刀身を持ち、柄は短めに造られています。
これは1度しか振り下ろす事ができないため、より力が入るように考慮された物です。
また、振り下ろし切り落とすことだけを目的に作られた刀剣のため、切先は無く丸められています。

現存そるエグゼキューショナーズ・ソードの大半は17〜18世紀にかけてドイツで使用されていたもので、刀身に当時の刑罰の様子が描かれています。
また、柄や柄頭などにも凝った装飾がされていました。

 

 

庵の倉庫には様々な武器が転がっている。
だが、庵の雰囲気とは裏腹にそこにあるのは実在する、もしくは実在した物達ばかり…。
どれも普通の品ばかり…。
そんな中、片隅にひっそりと置かれた1本の刀剣…。
それだけが無機物が織り成す静寂の中、異様な光を放っていた…。

「?師匠〜。」
やはりあふたぬーんてぃーは番茶に…ってなんだ〜?

「倉庫の中でこんな刀剣見つけたんですけど?」

ブファァッッ!!

「うわっ!汚っ!!」

おっお前…また随分なモノ持ってきたな…。

「え?何か不味かったですか…?」

いや、それが何だかわかって持ってきてないだろ…お前…。

「えっと…。」

そいつの名前はエグゼキューショナーズ・ソード…。
早い話が斬首刀といったところか…。

「えぇ!?」

コイツの切先が丸まっているだろう〜?
これは切先が必要ない…すなわち突き刺すという使い方を絶対にしないって事なんだな〜。

「なっなるほど…。」

昔は斧なんかを使っていたんだけど…それだとどうしても手元が狂うなんて事も有ったらしくてな〜。
それでコレが開発されたって事らしい〜。
まぁコレが誕生した後もやっぱり手元が狂ったりする事は有ったらしいけどね〜。

「そっそうなんですか…。」

あぁ、例え相手がどんな奴であれ、刑を執行する人間にとっての精神的な苦痛は計り知れないんよ…。
それでその辛さから逃げるために酒をあおり、手の震えがとまらなくなると…。
そしてイザという時、手が震えて手元が狂う…。

「………。」

この剣は実際に使われたブツじゃないけど、やっぱり何となくな…。

「…そうですね…何処となくこの剣が他とは違う雰囲気を持っているのも納得できます…。」

こいつほど、その存在自体を色々考えてしまう刀剣も珍しいわな〜。

「ですね…。」

何時に無くしんみりとした2人…。
誰かを護る為でも、己の道を切り開く為でも、戦う為でもない…。
ただ事務的に仕事をこなす為だけに作られた刀剣…。
今日もただひっそりと倉庫に眠る…。

「武勲の刃」 新紀元社
「武器事典」 新紀元社