エストック   Estoc
ノッカー (Konchar
刀剣
全長・80〜130センチ,重量・0.7〜1.1キログラム
エストックは、13世紀頃起こった刺突戦法により誕生した刀剣です。

エストックの剣身は細く、両刃を備えており、断面形状はひし形になっています。
当初は騎乗した兵士使用しており、片手用い、メイルタイプの鎧であれば貫き通すだけの威力を持っていました。
16世紀には徒下の兵士たちの武器としても有効性を見いだされました。
これは、火器の発達による防具の軽装化が進んだ為と考えられています。

東ヨーロッパでは17世紀になって見られるようになり、ポーランドやロシアではノッカー(Koncharと呼ばれていました。

 

 

森に響き渡るは弟子の掛け声、続いてギャリギャリ何か金属を引っかく耳障りな音…。
大丈夫なのか…?

「はぁはぁはぁ……。」
ふむ、なかなか良い斬撃ではあった…だがこの鎖の鎧を纏った自分には効かんよ〜。

「鎖の鎧って…ただ単に鎖に絡みつかれているだけじゃないですか!」

…そうとも言うが、それを言ったら元も子も無いぞ〜。

「まったく…でも…普通に切りかかったんじゃ鎖に弾き返されるし…。」

ふぉっふぉっふぉっ〜♪さぁどうしたどうした〜♪

「うわぁ…何か無性に腹立ちますね…。」

そっちから来ないのならこっちから行くぞ〜?

「…かまいませんけど…師匠其処からどうやって攻撃を?
 手は愚か、顔すら鎖に隠れて見えないんですけど?」

………さぁ!かかってこい〜♪

「うわ!誤魔化した!!」

ふぉっふぉっふぉっ〜♪

「っとに…でも幾ら切りかかってもダメだし…ん?
 それじゃ…そうだ!師匠!ちょっと待っていてください♪」

ん?おう〜…

「お待たせしました!」

はやっ〜!!
しかし、この短時間に何か作を思いつけたようだな〜?

「えぇ、とっておきのを持ってきましたよ♪」

ふっ…しかし生半可な攻撃では…。

「いきます!!でぇりゃぁぁぁ!!」

ズソォッ♪

ぐふぁっっ!!

「ふっ…やはりいかに分厚く鎖を巻こうとも、つきの一突きには耐えられませんでしたね?」

こっこの剣は…?

「刺突向きの刀剣、エストックです!」

むぅ…見事…ぐはっ!

「…師匠…って!師匠しっかりしてください!!」

……いや、倒してどうするよ倒して…。
確か元は鎖に絡まった主を助けるべく、その鎖を断ち切ろうと剣を振り回していたんじゃ…?
何か途中から様子がおかしくなってはきたのだが…。
鎖の間からは赤い液体がとめどなく流れ落ちる…。
う〜ん…早いトコ鎖ほどいてやれ…。

「武器と防具 西洋編」 新紀元社
「武器事典」 新紀元社