バゼラード   (Baselard, Basilard)
 
短剣
全長・30〜50センチ,重量・0.4〜0.6キログラム
バゼラードは、柄頭と鍔が平行に出来ている短剣です。

バゼラードは棒状に発達した柄頭をしています。
楔形の剣身をしており身幅は広いところで3〜4センチ、刃は薄く両刃を備えていました。
この事から、斬撃にも向いていたとされています。

バゼラードは13〜15世紀にかけてヨーロッパの広い地域で用いられていました。
その為、地域によっては柄頭と鍔の形状が違いましたが、大きく分けて3つのタイプに別ける事が出来ます。
最も有名なモノは、鍔が切先に向けて湾曲し、柄頭は真っ直ぐな棒状をしているモノ。
もう1つは、鍔が切先に向けて湾曲し、柄頭がその逆に湾曲しているタイプのモノ。
最後に、鍔と柄頭が真っ直ぐな棒状に成っており、平行に取り付けられているモノです。
この最後のタイプはイタリアで使われており、刀剣類として考えられていました。

 

 

今日は倉庫の整理。
ふざけずサボらず真面目に……やってないな…。

ふぁ…。
「師匠!あくびなんてしてないでちゃんと手伝ってください!!」

まぁまぁ、これも1つの修行なのだよ〜。
こうして倉庫を整理することで、何がどの分類に属するかを学ぶという〜。

「…ただ単に、自分がサボりたいだけじゃないですよね?」

何ヲ言ッテイルノカナ?ソンナ事アルワケ無イジャマイカ〜。

「…何で急に片言に?」

まぁまぁ、解らないのがあったら持ってくればよいし〜。

「師匠。これなんですか?」

って!早速かよ…。
あ〜どれどれ…ふむ、これはばバゼラードだね〜。

「これって何です?」

何ですって…見たとおり武器だが…?

「いや、そういう事じゃなくてですね。
 短剣類なのか刀剣類なのか、どっちなのかなって…。
 さっき短剣類の所で見かけたんですけど…。
 でも刀剣っぽい感じもしなくもないし…。」

ふむ、お前にしては良いところに気が付いたね〜。

「…なんだか褒められた気分がしません…。」

気にするな〜。
うちでは短剣類としているこのバゼラードだが…。
国や地域によっては、刀剣類…ショート・ソードの類にみなす事もあるようだね〜。
まぁこのサイズになってくると、やはりその辺りの明確な分類は出来ず、曖昧に成ってくるのは仕方ないのかもしれんね〜。

「なるほど…。」

ちなみに、うちでは短剣類として分類しとる〜。

「なるほど…。
 でもボク的には刀剣類っぽいイメージがあるからこっちに…。」

コラコラコラ〜!!!

「自分で片付けないのが悪いんですよ♪」

結局、主の手で短剣類の棚に戻されたバゼラード。
自分で整理をしないのが悪い。
とはいえ、こうしたサイズのモノは、やはり分類が難しい…。

「武器と防具 西洋編」 新紀元社
「武器事典」 新紀元社