雪女(ユキオンナ)  (Yukionna)
雪女子(ユキオナゴ),雪女郎(ユキジョロウ)
妖怪  妖精・精霊  アンデット
雪女は、雪国に伝わる女の妖怪です。

雪女は雪の多い地方に現れる、雪の精とも雪山で命を落とした女の幽霊ともされる妖怪です。
透き通るような白い肌をしており、美しい顔立ちをした女性の姿をしています。
白い着物を着ており、雪の降る夜に現れるとされています。
氷の吐息を吹きかけ人を氷付けにしたり、男を魅了し精気を抜き取るともされています。
雪女の一種である雪女郎は、人が通りかかると赤ん坊を抱いてくれるように頼みます。
この赤ん坊は抱いているうちにドンドン重くなり、此れに耐えられない者は殺されてしまいます。
しかしながら、此れに耐え抜いた者は怪力が与えられ、ある武士は名刀を授かったとされています。
また、赤ん坊は非常に冷たく、抱いた相手を凍えさせてしまうとも言われています。

ある地方では雪女は永遠に処女であるとされています。
これは山姥の垂れた乳房を嘲笑った為、神の怒りに触れて紅雪が降る時まで処女で居なければならぬとされたのでした。
しかし、紅雪が降れば雪女は子を産み、晴天の日に溶けて消えてしまうとされています。

雪女を一躍有名にした物語として、小泉八雲の『怪談』があげられます。
ある雪の日、2人の猟師が山小屋に泊まった晩に雪女が現れ、1人は殺されてしまいますが、もう1人の若い猟師は見逃してもらえます。
雪女は自分と会った事を決して話してはいけないと告げ姿を消します。
その後、生き残った男は美しい娘と結婚し、子を成し幸せに暮らしますが、ある時うっかりと雪女にあった話をしてしまいます。
その途端、妻は自分がその雪女だという事を明かすと男の元から去り、二度と現れることは有りませんでした。

 

 

家鳴りも何処かへ行ってしまったらしく、急に静かになった屋敷。
こう…シンと静まると…。
妙に寒々しくなってくるものである。

……何だろな?急に寒くなった気がしないか〜?
「そう言われるとなんだか…。」

こう静かだと余計に寒々しく感じるものなのかの〜?

「どうなんでしょう?
 でも、なんだか嫌な感じですね…。」

だの〜…。
つか、本気で寒くないか〜?

「師匠、寒がりだから…って本当に寒くなってますね…。」

何処かで暖が取れたらよいのだけど…。

「そういえば!こういう昔のお屋敷は部屋の真ん中に…。」

おぉ!囲炉裏の事か〜!
なるほど…あれはとても暖かそうだ〜♪
そいじゃ、適当な部屋を見つけて、しっかりほっこり暖まろう〜。

「はい!」

じゃ!此処で〜!

「早ッ!でも即断即決!良いです!」

おじゃましまーす〜。

???「あら?どちら様?」
「わっ!人が居ました!」
???「え?」

いえいえ、何でも有りません〜。

???「おかしな方達ね?
     でも、せっかくですからどうぞ、お茶でも入れますね。」

あやや!おかまいなく〜。

「と言いつつ、しっかり部屋に入ってますけど?」

気にしたらいかん〜。

???「さぁどうぞ。」

いただきま…冷たぁ〜!

「わっ!つっ冷たいです!」

???「えぇ。水出し茶ですもの。でも美味しいでしょ?」

いやぁ…でもこういう時は暖かいお茶が…。

???「あら!私ったらお茶菓子もお出しせずに…。」

おいやお構いなく〜。

「師匠…。」

なんだ〜?

「この部屋に入ってから妙に寒さが強くなってませんか?」

いやぁ…実は自分もそう思っていたのだが…。

???「さぁよく冷えた水羊羹ですわ。」

うわ〜…冷え冷えですな〜。

「これまた冷気が立ち上るほどに…。」

???「さぁ召し上がれ。」

あ〜…あ!羊羹といったらこんな小話が…。

???「え?」

よくお茶請けに羊羹を出してくれるお屋敷があったそうなんですわ〜。
どんなお屋敷だったと思います〜?

???「さぁ……。」

洋館…なんて…あれ?もしも〜し…2人とも〜?

主の飛ばしたギャグに凍りつく雪女と弟子。
そう、主達が入った部屋の主は雪女だったのだが…。
2人がその事に気づいていたのかどうか…。

←は6 は7 は8→

「幻想動物事典」 新紀元社
「幻想世界の住人達 4」 新紀元社
「よくわかる世界の幻獣事典」 廣済堂文庫