雷獣(ライジュウ)  (Raijuu)
 
妖怪
雷獣は、日本各地で雷と共に現れる獣です。

雷獣は普段は山の中で暮らし、雷雲が山を包むとそれに乗り、落雷と共に地上に降りてくる獣だとされています。
特に人間に対して被害を与える事は無く、ただ雷に乗って地上に落ち、雲に紛れて姿を消すの繰り返しだったようです。
この姿にも諸説様々あり、最もポピュラーなモノで翼の生えたイタチのような姿をしたモノが伝えられています。
他にも前足が2本、後ろ足が4本あるイノシシのような姿をしており、指と指の間には水掻きが有るともされています。
これ等、雷獣の容姿に関しては、伝わる地方によって様々な説があります。

雷獣は江戸の頃より見世物小屋で見世物として展示されていました。
ですが、その多くはイノシシやイタチに細工を施したニセモノだったそうです。

 

 

鵺を退治して尚、厚く垂れ込める暗雲が消える気配は無く…。
はてさて…いったい…。

むぅ…いっこうに天気が良くなる気配がしないな〜。
「家の中だから良いですけど…。
 外に居たら不安になる空模様ですね。」

いやいや、家の中に居たとしても、この空模様じゃな〜。
雷でも来そうな気配だし〜。
あ〜…雷ですか…。

「それは確かにちょっと嫌ですね…。」

まぁこれだけ珍妙な館だから、雷が落ちる…。

カッ!!!ガラガラガラガラ!!!!

「うひゃぁ!!」
あ〜…言ってるそばから鳴り出したな〜。

「けっこう近かったですよ…。
 家の中に入っていたほうがよくありません?」

うむぅ…。
そだな………ん…?

「どうしました?」

あそこに何か獣のようなものが…。

「あっ!イタチですよ!
 こんなところに珍しい。」

いや!奴はイタチじゃないな〜…。
あれは…雷獣だ〜!

「雷獣…ですか?」

さよう〜。
雷とともに現れる獣さね〜。
人になんら被害を与えるような事は無いから、見かけたからって特にどうということは無い〜。

「普通の動物でも、こちらから何か仕掛けなければ余程の事が無い限り大丈夫ですもんね。」

そういうモンさな〜。
ほらほら、おいでおいで〜♪
怖くないよ〜。

「あっ!師匠!
 まだ外に出ちゃ…。」

ガラガラピッシャーーーン!!!

「…危ないですよって言おうとしたのに…。」

落雷に打たれ、庭で焦げる主…。
雷獣そのものに危険は無くとも、コレが現れるときには雷に要注意って事だろう。

←は8 は9 は10→

「幻想動物事典」 新紀元社
「幻想世界の住人達 4」 新紀元社
「世界の神獣・モンスターがよくわかる本」 PHP文庫