ラナン・シー   (Lhiannan Shee)
リャノーン・シー (Leannan Sidhe)
モンスター  妖精・精霊
ラナン・シーは、詩人や音楽家に素晴らしいインスピレーションを与える精霊です。

ラナン・シーは、非常に美しい娘の姿をしています。
ラナン・シーとは、ゲール語で「妖精の恋人」という意味を持っおり、人間の男性にとり憑きます。
泉や井戸に出現しますが、とりついた後はその男性の後に付いて行きます。
マン島や、アイルランドで出現しますが、まったく違った性格をしています。

マン島におけるラナン・シーは、美しい娘の姿で現れますが、付きまとわれている本人にしか見えません。
もしもこの誘惑に負ければ、その男性は身も心も破滅します。
アイルランドのリャノーン・シーは、逆に生命を与える精霊として扱われています。

当初、詩人や音楽家にインスピレーションを与えるだけの存在でしたが、時代が下ると代償として生命力を奪うとされました。
これは、彼女がとり憑いたとされる音楽家や詩人が短命であった為と考えられます。
ですが、一説によるとラナン・シーの誘惑に負けてしまった者は寿命を削られますが、その誘惑に屈しなかった者には、ラナン・シーは跪き一生仕えると言われ、素晴らしいインスピレーションを与えるが寿命を削られる事はないと言われています。

フレッチャー村では、ラナン・シーは妖精の守護妖精とされており、村の者に妖精杯を与え、皆はクリスマスになると、この杯で酒を飲みながら彼女を称えたといいます。

 

 

ドゥナ・エーの居た山岳地帯から転げ落ち、落ちに落ちて辿り着いた森の中…。
聞こえるは静かな小鳥の囀りと、森の木々の葉ずれの音…。
……と、誰かの歌声…。

イタタ……流石にあの高さから転げると全身痛いな〜。
「…それ以前に普通全身バラバラになってますよ…。」

さて…後は誰を…。

???「♪♪〜♪」

??何か…歌声が…。

「聞いたことの無い曲ですね。」

………まさか……。

「??何か心当たりでも?」

……逃げるぞっ〜!!

「ちょっと師匠!」
(サッ!)
のわっ!!
(コケッ♪ズザァァァァ!!)
「何処行く気ですか!」

???「誰か居るんですか?」

「あっ、貴女は?」

……げっ…。

ラナン・シー「私はラナン・シー。
        詩や歌のインスピレーションを与える精霊です♪」

「わっ!それじゃちょうど良いじゃないですか師匠♪」

そろ〜り、そろそろ〜。

「師匠〜、何処行くんですか〜?」

だぁ!自分は魂をやらんぞ〜〜〜!!

「はぁ?」

ラナン・シー「あっ!それは誤解です!
        別に私がとり憑いても寿命が縮まる何て無いです!」

騙されんぞ〜!ナムナム…。

「……てぇい!」
(トスッ!)
へぶっっっ!!!
(ぱたっ♪)
「さてと…ラナン・シーさん。」

ラナン・シー「はぃぃぃぃぃっ!!」
(びくぅっ!!)
「実は今度、音楽祭を行おうとして居るんですが…。
 其処で演奏する曲を作って欲しいんです。
 何でしたら師匠にとり憑いちゃってもOKですから作って貰えませんか?」

ラナン・シー「はっはい!精一杯!力の限り作らせて頂きます!!」

「?そんなに固くならなくて良いですよ♪それではお願いします♪」

主を手刀で昏倒させた弟子に怯えまくっているラナン・シー。
弟子の方は全くそれに気付いていないが…。
それにしてもラナン・シーの与えるインスピレーションにより創造される曲…。
いったいどんなモノか楽しみだ。
主の寿命?あぁ大丈夫、少しくらい減っても問題ないから。
それに、それだけの才を与えてくれるのなら短命となっても良いかもしれない。

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「妖精事典」 冨山房
「妖精辞典」 ソニー・マガジンズ
「幻想動物辞典」 新紀元社