コカトリス   (Cockatrice)
コッカトリス,バジリコック (Basilicock
モンスター
コカトリスはギリシャ・ローマに伝わるバジリスクBasilisk)がヨーロッパに伝わり、別のモノとして変化した姿です。
これはバジリスクが遠いアフリカの毒蛇という存在であった為、当時のヨーロッパの人々には身近に感じる事が出来なかったのが原因と思われます。

コカトリスは、白い斑点のある黄金の羽毛に身を包み、頭には大きな鶏冠、先端が3角形に尖った蛇の尾、2本もしくは4本の足を持つ雄鶏の姿や、王冠をかぶり雄鶏の頭を持つ8本足の毒蛇の姿という説もあります。
甲高い耳障りな鳴き声で、バジリスク同様その視線に毒を持ち、見たモノを石に変え、疫病の元となる毒を吐きます。

中世ヨーロッパでは雄鶏も卵を生むと考えられていました。
この雄鶏の生んだ自然の摂理に反した卵から、コカトリスは生まれると考えられていました。
極希に、雄鶏の体内で糞と精が混ざり合い固まり、卵のようなモノが出来ます。
此が7年程かかり、普通の卵と同じ位の大きさに成ります。
やがて、雄鶏は人目を避け、地面に穴を掘りこのニセの卵を産むと2度と卵を見る事も無く立ち去ります。
卵はこのままでは腐ってしまいますが、この卵はヒキガエルを引きつける性質の有る臭いを放っており、この臭いに魅せられてやって来たヒキガエルが卵を暖め、これが羽化するとコカトリスが生まれます。
また、シリウスが輝く夜に、年老いた雄鶏が自分の糞の上に産み落とした卵から生まれるという説もあります。
生まれたばかりのコカトリスは、ヒヨコと蛇が混じり合ったような姿をしており、歩けるようになると大急ぎで地面の割れ目等、人目の付かない所へ隠れると言われています。
何故なら、もし生まれたばかりの姿を誰かに見られた場合、コカトリスは死んでしまうからです。
逆にコカトリスが相手を見た場合、見られた相手が命を落とす事になります。

また、ヨーロッパではコカトリスが誕生するのを防ぐために、5月になると鶏小屋の掃除をして隅に魔よけの薬草であるクマシデの枝を置きます。

 

 

楽しい夕餉の為に、森の中を卵を求めて彷徨う主…。
こんな所に卵なんか有るのやら…。

う〜む…確か前に此処に来た時に巣があったと思ったんだけどな〜。
こっちか…、はたまたこっちか…。
(がそごそ)
ん〜…おっ!有った有った〜♪
あ〜…でも、卵は無いな〜、暫く待っていれば巣の持ち主が産みに来るかもしれないな〜。
もう少し待って…。
(ガサゴソ)
コカトリス「クケェ!!」(ガサガサッ)
へっ!?(ピシッ)
コカトリス「クケェェェッッ!」

巣の持ち主はどうやらコカトリスだったようだ…。
確かに見た目鶏に見えるが…此の卵は…食えないだろう…?

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